【ウェビナー】Metaが話す飲食店集客につなげるInstagram活用術 | コボットLAB

Metaが話す飲食店集客につなげるInstagram活用術

飲食店におけるもっとも大きな課題のひとつが集客。特に近年ではSNSの活用方法に悩むこともあるのではないでしょうか? そこで知っておきたいのがInstagramでの集客方法です。いまやInstagramはユーザー間の交流だけでなく、飲食店の検索でも使われるプラットフォームへと変化しています。今回のウェビナーではFacebook Japan社からInstagramの最新動向を話していただき、ディップ社からはInstagramを活用し予約につなげるポイントを紹介しました。

■こんな方におすすめ

  • Instagramを集客につなげたい方
  • グルメサイト依存から脱却したい方

■登壇者

  • Facebook Japan合同会社 近藤克尚氏
  • ディップ株式会社 DX事業本部 セールスプロモーション部 マネージャー 下山智菜美

第1部「Metaが話す飲食店Instagramの最前線」

第1部ではFacebook Japan合同会社の近藤克尚氏が登壇。Instagramの利用方法のトレンドや、飲食店がInstagramを使って集客につなげるためのポイントを紹介しました。

Instagramで偶発的な出会いを楽しむ

2019年時点で3,300万人を超えるユーザーに利用されているInstagram。1日に日本で投稿されるストーリーズの数は何と700万を超えています。近藤氏はInstagramの大きな特徴として「偶発的な出会いが体験できること」と語ります。

Instagramのフィードには、ユーザーがフォローしているアカウントによる投稿だけでなく、フォローしているアカウントと属性の近い投稿や、ユーザーによる「いいね!」をもとにInstagramが「興味がある」と判断した投稿などが表示されます。このような機能を通してユーザーによる新たな興味を喚起していくのです。

最も成長しているコンテンツは「リール」

現在のInstagramでは主に4つの表現方法がよく使われています。アカウントの顔である「プロフィール」、コンテンツを貯める「フィード」、投稿が24時間で消える「ストーリーズ」、そして短尺動画を楽しむ「リール」。

近藤氏によれば、Instagramの機能のうち「いま最も成長しているコンテンツ」がリールです。ユーザーがInstagramに費やす時間のうち20%はリールを閲覧しているといいます。また、プロフィールを訪れるユーザーも多いというデータもあり、プロフィールを充実させる重要性も強調しました。

2021年リリースの「地図検索機能」は日本発

次に近藤氏はInstagramの最新機能を紹介。2021年6月にリリースされたのが地図検索機能です。
「発見」タブから、位置情報をもとにして人気スポットを発見できる機能で、これは日本のユーザーの使い方からインスピレーションを受けて開発されたといいます。位置情報をもとに、近くで人気のカフェやレストラン、観光名所などが表示され、該当のアカウントも表示されるようになっています。

地図検索やハッシュタグ検索をもとにした対策を

それでは飲食店がInstagramを活用し集客につなげるためには、どのような取り組みが必要なのでしょうか?

近藤氏は、プロフィールやフィード、ストーリーズ、リールの4つすべてを活用することがユーザーを獲得する秘訣とします。そのうえで飲食店がInstagramを活用する際のチェックリストを紹介しました。
地図検索やハッシュタグ検索からプロフィールに訪れるケースを想定し、定期的な更新や料理写真の投稿、適切なハッシュタグの活用といったポイントがあげられています。

加えて近藤氏は予約までの導線も重視し、プロフィール画面への予約ボタンの設置も提案しました。

日本のハッシュタグ検索回数は世界平均の5倍

次に近藤氏はInstagram利用に関するさまざまなデータを紹介。82%が「Instagramの投稿がきっかけで行動を起こしたことがある」と回答し、Instagramで確認したあと43%が「ブランド/ECサイト等で後日、商品確認や購入をする」と回答しています。

また「ブランドとの関係構築に役立っているのはどのプラットフォームですか?」という質問では、Instagramがもっとも人気のプラットフォームであることがわかりました。Instagramはユーザー同士だけではなくブランドとの関係を見つける場でもあるといえます。

さらに、日本ではハッシュタグ検索の利用が世界と比べても突出していることがわかっています。日本のユーザーがハッシュタグで検索する回数は、グローバル平均に対してなんと5倍。「たくさんのハッシュタグを使ってコンテンツを見つけてもらいやすくすることが、一つの“勝ちパターン”になるのではないか」と近藤氏はハッシュタグの重要性を説きます。

ハッシュタグ利用においては「ハッシュタグを繰り返し使ったり、多く使用したりするとペナルティが課される」といううわさがありますが、近藤氏はこれを明確に否定しています。「たくさんのハッシュタグを使って、たくさんプロフィール画面を充実させていただければと思っています」と、ハッシュタグや情報の充実を推奨しました。

最後に近藤氏はビジネスシーンでのInstagram活用は、「ユーザーの使い方を理解したうえで考えていくことが非常に重要」と強調し、登壇を終えました。

第2部「予約に繋がるInstagram活用術」

第2部ではディップ株式会社の下山智菜美が登壇し、飲食店がInstagramから予約を獲得するためのポイントを紹介しました。

飲食店探しはグルメサイトからInstagramへ

はじめに下山は、飲食店を探すときのツールに関するデータを紹介。ディップによる調査ではグルメサイトの利用頻度が減る一方、Instagramの利用頻度が増えたことがわかりました。下山は「飲食店探しが、グルメサイトの独占からSNSへと時代が変わってきている」と指摘します。

また、「SNSをきっかけに飲食店を知ったことがありますか?それはどのSNSでしたか?」という質問ではInstagramが63.6%で最多の結果になりました。さらに、「Instagramを運用している飲食店に魅力を感じますか?」という質問に76.8%が「魅力を感じる」と回答。飲食店探しにおいては、SNSのなかでもInstagramがより重要になっていることがわかります。

最も重要なのは離脱を防ぎ予約につなげること

Instagram運用の重要性が高まる一方、多くの飲食店がInstagramを利用すれば競争は激しくなります。ユーザーはSNSで飲食店を検索し認知したあと、口コミや写真を比較検討し、電話やネットで予約し来店へと進みます。この一連の行動を「カスタマージャーニー」として整理したものが下図です。この流れのなかで特に重要なのが「いかに離脱を防ぎ予約につなげるか」であると下山はいいます。

ユーザーはInstagramから「そのまま予約」したい

ここで下山は飲食店予約に関するユーザーの声を紹介。多くのユーザーが「電話がつながらない」「ネット予約ができない」といった障壁によって予約をあきらめていることがわかります。

その一方で、Instagram上に予約ボタンがあった場合、約70%が「活用したい」と回答。このことから下山は「ユーザーはInstagramで気に入ればそのまま予約に進みたいが、現状そのような導線になっていない。そのため電話予約かネット予約を選択せざるを得ない」という状況になっていると考えます。

Instagram予約への注力で予約数3.9倍の事例

それでは、Instagram上に予約ボタンを設置したとき、どれほどの効果があらわれるのでしょうか? 下山はグルメサイトからInstagram予約に切り替えたカフェの事例を取り上げました。

そのカフェはグルメサイトでの予約を廃止し、すべてInstagramから予約するフローに変更。すると、もともとInstagramでの投稿に注力していたこともあり、約2カ月で予約数が3.9倍になっています。

この事例について「離脱を防ぎ、スムーズな予約によって集客最大化を実現できた」と下山は指摘します。

自社の集客力を活かして集客最大化を

Instagram予約によって予約数が増加した事例から、ディップは「SNS(Instagram)から写真を見て直感的によいと思ったお店に、スムーズに予約できる世界」が望ましいと考えられます。

第2部の結びとして、ディップが2023年10月にリリースした「集客コボット for SNS Booster」を紹介。InstagramをはじめとしたSNS上の予約ボタンの設置やデータ管理・分析をサポートし、飲食店のネット予約をさらに便利にするサービスです。

本サービスの目的は、グルメサイトでかかっている予約コストを削減し、ゆくゆくは自社の集客力をそのまま活かして集客を最大化すること。最後に下山は「時代の流れに沿った集客で予約数を増やし、グルメサイト依存から脱却してきましょう」と、SNS活用を後押しし登壇を終えました。

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