【例文あり】求人で自社のアピールポイントを的確に届けるための準備とコツ!│コボットLAB

【例文あり】求人で自社のアピールポイントを的確に届けるための準備とコツ!

新たな人材を確保しようと求人を出す際には、自社を大きくアピールしてより多くの求職者を募りたいものです。 しかし具体的にどうアピールするべきなのかと悩む採用担当者は少なくないでしょう。
本記事では、アピールポイントを作る前の準備から求人で魅力的に書くためのコツを解説していきます。
さらに職種別の求人原稿例文も用意していますので、そちらも参考にしていただき、自社の求人原稿を作るためのイメージを掴んでいきましょう。

求人原稿に記載すべき項目

まず求人原稿に記載する項目を確認していきましょう。
求人原稿には職業安定法により定められている『必ず記載しなければならない項目』があります。

  • 業務内容
    事業部で担当している仕事内容。
  • 契約期間
    契約の開始から終わりまでの期間。
  • 試用期間
    採用者の能力や適正を評価し、正式に採用するかを決めるための期間。
  • 就業場所
    業務を開始し終了する場所。
  • 労働時間
    実際に労働する時間。休憩時間がある場合は、そちらも項目として入れましょう。
  • 賃金
    使用者が労働者に対して支払う労働の対価。
  • 加入保険
    雇用保険、労災保険、健康保険など事業所に入ることで加入できる保険。
  • 募集者の氏名(名称)
    募集している代表者氏名や会社の名称
  • 雇用形態
    企業と従業員の間で決められた働き方の種類

以上の項目は必ず記載しましょう。

求人でアピールポイントを考える前の準備

求人原稿では当然ながら自社のアピールポイントを記載していくことになりますが、そのための事前準備としてやっておくべきことを解説していきます。
何を準備するべきなのかを把握し、魅力的な求人原稿を作っていきましょう。

採用したい人物像を明確にする

まず最初に明確にするべきものが、採用したい求職者の人物像です。
ここが明確になっていなければ、せっかく求人を出したとしてもどういった人に向けたものなのか分からなくなってしまいます。

経験や能力、仕事に活かせるスキル、年齢や性格から、趣味なども含めてターゲットを設定していきます。更には転職理由や応募するきっかけなども書き出して、人物像を掘り下げましょう。
ただしあまりターゲットを絞り込みすぎたり、広すぎる設定にしてしまうと実際に求人を行った際に応募数が減少する場合もあるので注意します。

自社の魅力をできるだけ多く挙げる

求職者が求人を見た際、魅力がなければ応募しようとは思いません。
そこで自社の魅力といえる部分を徹底的に洗い出していきます。

先に設定したターゲットに対し、何をアピールしていくのかを考えリストアップしていきましょう。
自社の勤務条件や会社内の雰囲気、勤務時間や研修体制、給与・福利厚生など他社と比較してこれは差別化できるというものがあればそれらを挙げていきます。

直接的にアピールポイントに繋がることなので、様々な視点で探していきましょう。

中途入社した社員にヒアリングする

ターゲットの設定や、魅力になるものを探す際に採用担当者や部署だけの視点ではやはり限界があります。
そこでやっておきたいのが、実際に中途入社した社員へのヒアリングです。

自社を選び応募して採用された立場であれば、何を魅力に感じたのか、応募の動機など求職者からの視点で魅力と思えるアピールポイントを知ることができます。
もし中途入社社員が居ない場合は、既存の社員へのヒアリングでも十分意見を集めることが可能です。

ターゲット目線の自社のメリットを探す

ここまでの採用したい人物像や自社の魅力、中途入社社員のヒアリング結果が揃ったら、それらを元にしてターゲット視点でメリットとなるものを探していきます。

ここまではとにかく魅力になるものを見つける作業でしたが、全てを求人原稿に載せるわけにもいきません。ターゲットにとっては大してメリットでないものを載せてもやはり効果は得られません。
求められているものを絞り込み、そのポイントを全面的に押せるように探していきます。

アピールしたい内容を膨らませる

アピールポイントがある程度絞り込めたら、次にその内容を膨らませていきましょう。

メリットになるものをただ載せても、メリットがあるということだけが伝わってしまい、入社後に自分がそのメリットを得てどうかという想像をする余地がありません。

「自社の福利厚生ではこのようなことができます」という具体例であったり、「残業がないことで趣味の時間を取れます」などメリットを活用した内容があれば魅力を伝えやすくなります。

競合他社が出している求人原稿を分析する

求人原稿に載せるアピールポイントも膨らませることができれば、ほぼ準備は整ったといえます。あるいは、中々イメージが膨らまなかったり、実際に求人を出しても応募者が増えないこともあるでしょう。
そこで競合他社がどういった求人を出しているか分析していくことも重要です。

競合他社とは、「会社規模(従業員数)」「応募資格」「給与」「勤務地」が類似している企業のことです。
競合他社の求人において分析するべきものとしては、どういった内容の仕事があるかという「案件の打ち出し方」、転職時には必ず確認する「給与・待遇」、求人を閲覧した際に目につく「アピールポイントの掲載箇所」の3つを中心にチェックしておきましょう。

また、採用活動はフローや戦略を考えることが大切です。こちらの記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてください。

採用選考フローとは?作成手順やポイント、代表的なパターンを解説
採用戦略に役立つフレームワーク5選!活用メリットや戦略を立てる手順を解説

求人でアピールポイントを魅力的に書くコツ6選

求人原稿ではアピールポイントを掲載していくことになりますが、ただ羅列されていても魅力的には見えません。

ここからは、アピールポイントを魅力的に書くコツを6つ紹介していきます。

分かりやすく具体的に記載する

いざ求人原稿を書いてみると、自社の魅力も盛り込んであり、必要事項も書かれていて一見すると問題ないように思えます。

しかし第三者が読んでみると専門用語ばかりで書いてある内容がわからなかったり、説明不足な部分が出てくることは少なくありません。せっかく読んでもらっても、伝わらないのは勿体無いですよね。
求職者は基本的には何も知らないものとして、簡単な言葉で分かりやすく丁寧に説明することが重要です。

欲しい人材をイメージしやすい内容にする

募集要項やアピールポイントを羅列するだけの求人は、どんな人材を求めているのかが伝わらなかったり、入社後のイメージが掴めず応募したいとは思われません。

求職者には「この会社いいな」「ここに応募してみようかな」と思ってもらえるかが重要す。そもそも情報だけを求めているわけではありませんし、かと言って一人一人に説明する機会はないわけです。

欲しい人材をイメージしてもらう為に、希望の資格やスキル、仕事に取り組む姿勢など自社ならではの求人内容にしていきましょう。

自社の魅力を記載する

当然ながら準備段階で用意したアピールポイントはしっかりと盛り込んでいきます。

応募者を多く募るためには、とにかく求人が目につかなければなりません。他社と差別化できるアピールポイントは必ずそのきっかけになっていきます。

他社にはないからこその魅力であり、求職者も入社後の不安などを払拭できるものを求めているケースも多いため、可能な限り具体的にアピールポイントを掲載して応募につなげましょう。

社員の声を盛り込む

アピールポイントをそのまま掲載してもいいですが、実際に働いている社員・従業員の声というのはとても分かりやすく、求職者が入社後のイメージを持ちやすくなります。

既存の社員が実際に働いてどういうキャリアを積んだのか、自社の福利厚生でこんなことが出来た、などのインタビューがあれば一層イメージはしやすいですし、何より社員の声はその会社でしか出せないオリジナルの情報です。

欲しい人材と合うロールモデルを紹介する

ロールモデルとは、企業にとって模範となる人物像のことです。つまり「お手本となる人物」を指します。

このロールモデルを掲載することで求職者の共感を得やすくなり、先にあげた社員の声のように入社後のイメージを持ちやすくなります。
ロールモデルはわざわざ架空の人物を設定する必要はありません。実際の社員をロールモデルとし掲載することで具体性も出た上で、誇張表現にもならないのでおすすめです。

社内の雰囲気を視覚的に伝える写真を活用する

職場の雰囲気や社内の様子を文面だけで表現しようとすると限界があります。どれだけ丁寧に書いたとしても、そこに実際のイメージがあるのと無いのでは大きな違いです。

同じような労働条件の求人があった場合、明るい雰囲気の仕事場の写真が掲載されていたほうが選ばれる可能性は高まります。

「オフィスはとても綺麗です」と言われてもピンときませんが、そこに実際の写真が添えられていれば説得力も出ます。
視覚的に捉えられるイメージの効果は絶大ですので是非活用しましょう。

求人を見て応募したくなるアピールポイントの例文【職種別】

では実際に求人を見た際に応募したくなるような求人原稿の例文を、職種別に3つ紹介したいと思います。

「一般事務」「接客業」「営業職」とありますので、自社に合うものを参考にしていただき、オリジナリティのある原稿を考えてみましょう。

「一般事務」の例文

【職種名】
一般事務 輸出入雑貨会社

【会社紹介】
海外の雑貨などを輸入・取扱う会社です。生活雑貨、インテリア用品、アジアン雑貨など幅広い商品を取り扱っています。他社にはない海外雑貨をお客様に提供し、豊かな暮らしの発展へ貢献しています。

【業務内容】
書類の整理や商品についての簡単なデータ入力などの簡単なパソコン作業からお任せします。商品については知識がなくても大丈夫です。業務に慣れてきたら電話対応や、業務で使用する商品リストなどの作成をお願いします。

【募集要項】
・経験不問
・学歴不問
・未経験歓迎
・Word、Excelが扱える方優遇

【待遇】
完全週休二日制で残業もありません。夏季休暇や年末年始休みもあります。プライベートの時間もしっかりと取ることができます。また服装・髪型・髪色は自由です!

「接客業」の例文

【職種名】
接客業 飲食店ホールスタッフ

【会社紹介】
全国で展開する焼肉食べ放題専門チェーン店の企業です。食を通じてお客様の笑顔を生み出すことを第一に、よりよい食材を各地から仕入れ、特にメインとなる精肉は全て国産に拘り安心してお食事していただく環境づくりに取り組んでいます。

【業務内容】
まずホールの仕事からお願いしています。当社の商品に触れ覚えていただき、お客様の席へのご案内や商品提供、店内清掃・レジなどが主な業務です。慣れてきたらキッチンでの調理などもお任せします。

【募集要項】
・年齢不問
・未経験歓迎
・キッチン経験者優遇

【待遇】
半月ごとに提出する予定の立てやすいシフト制です。また当店自慢の賄いが付きます。
元はバイト未経験、飲食店未経験の大学生が多く在籍しているので採用後のフォローもお任せください!

「営業職」の例文

【職種名】
営業職 配置薬事業

【会社紹介】
全国規模で展開している設置薬事業の会社です。高齢化社会において、外出が難しい高齢者の方を中心にいつでも安心して使える設置薬を販売。ただ設置するだけではなく、アフターケアも含めたサービスを提供しています。

【業務内容】
個人宅を回って自宅に薬箱の設置と、顧客に合った薬やサプリのご案内をします。また既に設置されているお客様を訪問します。最初から一人で動くのではなく、まずは先輩社員と営業を回ってもらい業務内容を覚えてもらいます。慣れてきましたら担当地区を回ってもらいますが、ノルマはないので成績を気にすることもありません。

【募集要項】
・年齢不問
・営業経験者優遇(未経験可)
・要普通免許(AT限定可)

【待遇】
当社は一人一台営業車を貸し与えており、営業車での通勤も可能です。賞与が年2回と、月一回は社員面談もあるのであなたの頑張りが評価される職場です。

求人原稿に書いてはいけない5つの表現に注意!

求人原稿では書かなければならない項目がありましたが、さらに注意しなければならないのが「書いてはいけない表現」です。

求人原稿を一通り書き終えたら、次に紹介する5つの表現がないか公開前に確認しておきましょう。

性別を限定する

男女雇用機会均等法により、求人原稿に性別を限定するような表現をすることは禁じられています。

例えば、募集対象として男性のみ・女性のみと限定してしまったり、「男性3名、女性2名募集」と男女別に採用人数を設けるなどです。
表現としても「営業マン」「◯◯レディ」など一方の性別のみを表すような言葉を使用してはいけません。

ただし業務の遂行上、一方の性でなければならない場合(警備員や巫女など)は例外として認められています。

年齢を限定する

職業対策法により、年齢を制限することも禁止されているので注意しましょう。

求人原稿では基本的には「年齢不問」としておき、仕事内容と必要な能力について掲載するようにします。これは業務遂行が可能な能力や体力が年齢だけでは判断できないという理由からです。

求人において募集する年齢を制限することはできませんが、顧客層に合わせた年代を募集したいという場合には「◯◯代をターゲットにした業務」というような記載であれば対応できます。

差別的な表現をする

労働基準法により、特定の人を差別または優遇するようなワードも禁止されています。

「明るく元気な方」「体力のある方優遇」「外国人歓迎」「国籍不問」「▲▲にお住まいの方」などは全てNGです。

一見すると差別的に思えないものもありますが、性格・性別・身体条件・出身地など特定のものを想起するようなワードが含まれている場合は使用できません。
ただし表現に気をつけて「体力が必要なお仕事」「元気に挨拶ができる方」などと記載することは問題ありません。

最低賃金を下回る給与にする

最低賃金法により、各都道府県で定められた最低賃金を下回る給与で求人応募、採用はしてはいけません。

こちらに関しては事前にチェックすることで回避できるように思えます。しかし最低賃金はここ数年ほぼ毎年上がり続けているので、最低賃金改定のタイミングの前後は特に注意しておきましょう。

起こりえる問題としては、求人原稿作成時の給与表記は条件として問題なかったが、公開時に改定されていて下回っていた、などですね。公開する時期も合わせて確認することがベストです。

待遇を誇張する

アピールポイントをより魅力的に表現しようとして誇張してしまうことも避けなければなりません。
より多くの応募者を募りたい気持ちはあるかもしれませんが、その為に虚偽の内容を記載することは求職者を騙す行為です。

給与を残業代込みで記載する、休日日数に有給休暇を含める、実態とかけ離れた残業時間の表記など、良く見せようとして事実ではない内容にしてはいけません。トラブルの元となります。

仮に、経営悪化などの理由により労働条件が募集時から変わった場合は、事前に応募者へ説明したうえでの採用であれば問題はありません。

まとめ:自社をうまくアピールして応募率・マッチ率を上げよう

新たな人材を集めることは簡単ではありません。しかしどの会社にも必ずアピールポイントはあり、それを魅力に思って応募してくれる求職者は居ます。アピールの仕方次第でその数は増やせるのです。

求職者は応募前に詳細な情報を求めています。
「採用ページコボット」は求人原稿で自社の魅力を伝えるための様々なサポートができるのでおすすめです。
ツールによる管理画面で求人情報の掲載・修正が可能、面接時のミスマッチを防ぐ求人原稿を作成し、応募後の定着率アップにもつなげます。
「応募者が少ない」「欲しい人材が応募してこない」などの課題を抱えている採用担当者の方、「採用ページコボット」で一気に解決してしまいましょう!


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