- 目的
- 露出を増やし、利用者数の増加につなげたい。
- 課題
- 営業が得意なスタッフがいても、マンパワーには限界があった。
- 結果
- 問い合わせ件数が増加し、売り上げの向上にも貢献。
社会福祉法人なごや福祉施設協会は特別養護老人ホーム12施設、単独デイサービスセンター11施設を運営しています。今回は名古屋市千種区にある「デイサービスセンター松軒」様の事例をご紹介。一法人だけでなく、介護業界全体にも通ずる課題に対して「集客コボット for MEO 」が大きく貢献しました。
社名 | 社会福祉法人なごや福祉施設協会 |
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事業内容 | ・介護保険事業 ・介護保険外事業 4種類の介護保険事業と、4種類の介護保険外事業を運営 |
URL | https://nagoyaka.or.jp/ |
業界の外への露出を増やすために導入
はじめに、デイサービスセンター松軒様の特徴を教えてください。
デイサービスセンター松軒 所長 平林 岳浩様(以下・平林様):当施設はデイサービスセンターとしてお食事や入浴、運動、レクリエーションなどを提供しています。利用時間帯は幅広く対応しており、融通が利きやすいことが特徴です。利用者様のライフスタイルもさまざまで、多様なご希望に対応しています。当施設には介護のベテランスタッフが多いこともあり、サービスや教育の質も高いと自負しています。ありがたいことに、利用者様から「スタッフの雰囲気が良かった」という声を多くいただいております。
「集客コボット for MEO 」導入前にはどのような課題を抱えていましたか?
平林様:弊社の業界での知名度は、名古屋市内では高いはずなのですが、業界外ではほとんど誰も知りません。これは当社に限った話ではなく、業界のどの団体も抱えてい る課題の一つだと思います。私個人としては、ここ10年ほどは同一地域での介護系イベントや講演などへ積極的に参加して、弊社や自分自身の知名度を上げていくつもりで活動し ています。とはいえ、自分一人の力では限界がありますので、「いかに露出を増やすか」が大きな課題となっていました。
MEOに興味を持ったきっかけは何でしょうか?
平林様:もともと「Google上に写真を載せたり、口コミを集めたりできる仕組みがあるんだな」という認識はありました。と同時に、「もっとうまく活用できそうだ」とも感じていたんです。とはいえ、具体的なアイディアはなく、時間を確保するのが難しい状況でした。そのような中でちょうどdipさんからご提案をいただいたのが始まりです。
「集客コボット for MEO 」導入を決めた理由は何ですか?
平林様:昔、個人でホームページを運営していたことがありSEOの知識はあったのですが、MEOは特定の地域に絞った集客ができる点を魅力に感じました。「デイサービス」をはじめとした介護系のキーワードは、本当に必要になったときにしか検索されません。しかし、少ないからこそ、Googleで見つけてもらったときはコンバージョンにつながりやすいはず。MEOは我々のような業界にぴったりだなと感じましたね。
「自分たちの課題に置き換える」 理解を得るために必要なこと
導入時にはどのような障壁がありましたか?
平林様:MEOの導入自体はすぐに決めましたよ。しかし、導入にかかる費用 の捻出や準備の段取りには時間を要しました。とくに、固定費の増加に対しては 慎重に考える必要がありますし、MEOというおおよそ得体のしれないものに対して本部に納得をしてもらうのは大変でした。僕自身は営業が得意な方なので、MEOの効果を検証するために僕の拠点だけでなく営業をあまり得意 としていない拠点にも同時導入してもらい、その効果を示すことにしました。
どのように本部の方からの理解を得て導入を進めていったのですか?
平林様:dipさんからいただいた公式の資料があったのですが、自分たちの課題に置き換えて説明することをとくに意識しました。僕らの業界や当社には何が足りなくて何が必要なのか。それを踏まえてこれから何をやろうとしているのか。業界特有の事例に当てはめることで理解を得ようと努めました。結局のところ、「まずはやってみて効果を示すことで納得してもらう」という結論になったわけですが、この過程はどの業界、どの会社においても重要なのかなと思います。
「集客コボット for MEO 」導入によって生まれた効果を教えてください。
平林様:正直、この「デイサービスセンター松軒」は僕が赴任した当初から、サービスレベルはもともと高い施設でした。そのため「露出さえ増えれば大丈夫」と思っていました。高い集客効果を出せたのはさまざまな要因が関係しているとはいえ、MEOもその一助となっているのは間違いありません。 とくに感じる変化は問い合わせ件数が増加した点です。僕の知らないケアマネージャーさんから連絡が来ることが増えましたし、利用者様のご家族から見学の申し込みをいただくようになりました。利用者様が施設を探す場合、ケアマネジャーさんを通して施設を知ることが一般的で、利用者様やそのご家族から直接問い合わせが来るのは珍しいんです。また、当施設がある名古屋市千種区以外の方々からの電話も増えています。見学の件数は、他の施設と比べて2倍ほど多い状況です。
売り上げアップにも貢献できたようですね。
平林様:前年の実績が芳しくなかったこともありますが、今年は3か月ほどで前年の年間売り上げに並びました。その結果、今年の目標値は、前年の約4倍まで引き上げられました。もちろん、スタッフの力によるところが大きいのですが、「知ってもらう」という入り口においてMEOが活躍しましたね。
施設の魅力アップと集客の両輪が不可欠
平林様ご自身にはどのようなメリットがありましたか?
平林様:やはり何もせずとも自分が得意とするエリア以外からの連絡が来るようになったことですね。あくまでこれは僕の主観なのですが、人間はイメージの膨らみやすい物事に親近感を強く抱きやすく、逆にわからないことについては不安を抱きやすい、と思っています。“デイサービス”というワードは、一般の方にとって名称は知っていても実態がわからないという意味で、おそらく不安を抱かれやすいワードになっていると思うのです。そこで、Googleにある写真や 口コミ、ホームページなどを“先ずは見ていただく”ことで安心してもらえる可能性が高くなるのではないかと考えました。実際にMEO対策を行ったことで、お客様からの問い合わせが増えただけでなく、はじめから良い印象を持ってお問い合わせをいただいたり、見学に来ていただけることが多くなったと感じています。よって、MEO対策により、お客様が実際に施設を訪れる前に情報を得やすい状態にしておくということは、同業者と比べても大きなアドバンテージをとれたのではないかと思います。
介護業界においてMEO導入を迷っている企業様へのアドバイスがあれば教えてください。
平林様:介護や福祉の世界は、本当に一生懸命で素晴らしい人たちばかりです。しかし、介護には真っ直ぐですが、「いかに多くの人に知ってもらうか」という営業 やマーケティング的な視点は乏しいと感じております。だからこそ、まだまだできることがあると思うんです。多くの人に知ってもらうことは、「利用者様やご家族の役に立つ」という目的の入り口なので、もっとこの部分を大事にしなければならないと思います。そのために手っ取り早い手段がMEO対策なのではないかと思います。もちろん、MEO対策に限らず、“見てもらう・知ってもらう”という意識がもっと強くなると良いなと思います。
最後に、今後の展望をお聞かせください。
平林様:当施設としては、どなたがいついらしても「ここに居たい」と感じて いただけるような場所を目指しています。そのためにも常にお客様目線を忘れてはいけないと考えています。いくら素晴らしい施設やホームページがあっても、見つけ てもらえなければ意味がありません。そのためには、見つけてもらうための道筋をしっかりと構築することが非常に重要です。まず、MEOを活用して当施設を見つけていただくことで、初めて施設やホームページの魅力をお伝えできるのだと思います。これからも施設自体の魅力を高めるとともに、MEOを活用して多くの方々に知っていただけるような工夫を継続していきたいと考えています。
※取材内容は、2024年12月取材当時のものになります。