「予約管理アプリ」の導入を検討しているものの、何を重視して選ぶべきか知りたい方も多いのではないでしょうか。
実際に予約管理アプリを選ぶ場合、アプリごとの特性と自社の状況を照らし合わせることが大切です。
本記事では、予約管理アプリの概要を踏まえつつ、導入のメリットや主要機能、選び方のポイントについて解説します。
また、おすすめの予約管理アプリも紹介するので、自社向けのアプリを探しているなら、ぜひご一読ください。
予約管理アプリとは

予約管理アプリとは、電話やメール、ネットから寄せられる予約を一元管理できるアプリのことです。スマホやタブレット端末にインストールするだけで手軽に利用できるので、導入ハードルが極めて低いこと、そして忙しい飲食店の現場などでも利用しやすいことが特徴です。
予約管理アプリを利用して受付対応を自動化することで、予約の取りこぼしをなくしたり、予約に関するあらゆる業務を効率化したりすることができます。また、顧客管理機能が付帯したアプリを導入すれば、活用シーンはさらに広がります。
予約管理アプリ導入のメリット
続いて、予約管理アプリの導入によって得られるメリットを紹介しましょう。
予約機会損失を防げる
予約管理アプリ導入メリットの一つ目は、見込み客からの予約を獲得する機会の損失を防げることです。
予約管理アプリを活用すれば、営業時間外や忙しくて電話対応ができない時間帯も含め、24時間365日いつでも新規予約を受け付けられるようになります。従来の電話・メール予約で取りこぼしてしまっていた見込み客からの予約獲得機会の損失を防げるため、確実に予約数を増やすことができます。
また、時間を問わずスマホでサクッと予約できるようにしておくことで、これまで電話・メールでの予約を手間に感じていた顧客層も獲得できるようになるでしょう。
予約受付・管理業務を効率化できる
二つ目のメリットは、予約受付・管理業務を大幅に効率化できることです。
予約管理アプリでは、電話やメール、グルメサイト、SNSなどから寄せられた予約情報を一元管理することができます。顧客と直接メッセージや電話でやり取りしたり、予約情報を台帳に記載したりする必要がないため、予約受付・管理にかる手間・時間を大幅に削減できます。
また、予約件数が増えるほど起こりやすくなるダブルブッキングや記載・確認ミスといったヒューマンエラーもなくせます。さらには、手間をかけずに顧客に向けて予約のリマインドメールを送信したり、売上管理・集計をしたりできるので、業務効率も改善されます。
顧客情報の収集・管理ができる
顧客情報の収集・管理ができることも、予約管理アプリ導入によって期待できるメリットの一つです。
多くの予約管理アプリには、予約情報をもとに自動で顧客情報をデータ化・分析する機能が備わっています。そのため、手間をかけることなく、利用日や注文内容、金額などのデータを収集することが可能です。
これらの蓄積された顧客情報を活用することで、より各顧客に沿った接客・サービスを提供できるようになります。
予約管理アプリの主要機能
次に、予約管理アプリに備わっている主な機能を紹介します。「具体的にどんなことができるの?」と疑問に思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
予約一元管理機能
まず、予約管理アプリに欠かせないのが予約一元管理機能です。その名の通り、あらゆるプラットフォームで受け付けた予約をアプリ上で管理する機能のことです。
アプリで予約の受付・管理を行うにあたっては、自社の業界に適した予約フォームが必要です。以下の予約フォームの中から、自社での利用に適したものを選びましょう。
・時間・カレンダー型 ・時間割型 ・日にち型 ・イベント・セミナー型 ・スタッフ指名型 など |
飲食店での利用であれば時間・カレンダー型、美容院やサロンでの利用ならスタッフ指名などの予約フォームが最適です。業界や営業形態に適した予約管理機能を活用することで、効果的に予約を管理できるようになります。
顧客情報管理機能
顧客情報管理機能は、名前・電話番号・住所・注文内容といった顧客情報を収集し分析できる機能です。顧客データを項目別に管理・分析することで、サービスや経営改善に役立てることができます。
また、顧客の連絡先や予約情報が自動的に蓄積され、簡単に確認できるようになるので、「顧客台帳」としても役立ちます。
顧客に関する情報をノートやパソコンに手動で記録する手間を省きつつ、顧客満足度向上や売り上げアップを目指した顧客管理が行えるのは飲食店経営者にとって大きなメリットだといえます。
ただし、自社に必要な情報が何かを考えたうえで、それに合致する機能を備えた予約管理アプリを選ぶことが大前提です。
他サービス連携機能
他サービス連携機能は、予約管理アプリと自社が利用している外部サービスを連携できる機能です。連携が確立されると、データ入力や決済、売上げ管理などにおける工数・手間を大幅に削減することができます。
例えば、グルメサイトのような予約機能を備えたサービスと連携すれば、それらの媒体からの予約が自動的にアプリに反映されるため、簡単に予約管理ができるようになります。手動で予約情報を自社のシステムに反映する必要がなくなるため、業務効率化や人件費の削減につながる点もメリットです。
席予約ボタン設置機能
席予約ボタン設置機能は、外部サービスの画面上に「予約する」というボタンを設置できる機能です。
例えば、Google MapsやGoogle検索結果に表示されるビジネスプロフィールの画面、Instagramのホーム画面などに席予約ボタンを設置することで、流入してきたユーザーはそのまま予約ができます。
店舗を調べた際に表示される画面に予約への動線を作れば、よりスムーズに予約の手続きを開始できるため、集客力アップに役立つ有益な機能です。
レポート機能
レポート機能は、各店舗における予約実績や傾向を可視化できる機能です。期間別や予約経路別の予約数を把握できるので、運営方針や集客方法の振り返り・改善が可能となります。
例えば、店舗別レポートを分析すると「〇〇店はGoogleからの予約が多い」「△△店はInstagramからの予約が少ない」など、各店舗の実情や課題が見えてきます。
新規顧客とリピーターの内訳を表示したり、来店なしの予約をカウントしたりすることもできるため、各店舗に合わせたアプローチを検討する際に役立つ機能です。
多言語対応
多言語対応とは、複数の言語を使って製品やサービスに関する情報を提供することです。
近年、インバウンド需要の増加にともない、予約管理アプリにおける多言語対応の重要性はますます高まっています。
特に飲食店やホテルの場合、日本語表記しかないと外国人顧客が内容を理解できないので、予約機会を逃しかねません。
多言語対応の予約管理アプリを導入すれば、より多くの顧客に利用してもらうことができるので、集客力アップにつながります。
予約管理アプリを選ぶポイント

ここまで、予約管理アプリの導入メリットと主要機能についてお伝えしました。そこで次に、自社に合った予約管理アプリを選ぶポイントを紹介していきます。
自社の業界に適しているか
一つ目のポイントは、自社の業界に適しているかどうかです。具体的には、飲食店で予約管理アプリを導入する場合、飲食店向けに開発されたアプリまたは飲食店での利用に適したアプリを選ぶ必要があります。
一口に「予約管理アプリ」と言っても、ホテルや美容室・サロン、スクール、病院など、利用業界によって必要な機能や予約方法・テンプレートなどは大きく異なります。予約管理アプリを選ぶにあたっては、飲食店で必要な機能が充実しているか、飲食店での導入実績が豊富かどうかなどを基準に、自社に合ったアプリを選定しましょう。
予約上限数や機能が料金プランに見合っているか
二つ目のポイントは、予約上限数や機能が料金プランに見合っているかどうかです。ほとんどの予約管理アプリは、料金プランごとに月間の予約上限数や一部機能のロックといった制限を設けています。
そのため、予約管理アプリやプランを選ぶ際は、予約受付や予約フォーム作成などの上限が十分かどうか、使いたい機能を利用できるかどうかを確かめる必要があります。
また、これらの制限が料金プランに見合っているかどうかも合わせて確認しておきましょう。
基本的には、料金が高いほど上限数は多く設定されており、中には無制限で予約を受け付けられるアプリもあります。無料プランや月額基本料が安いアプリの場合、上限数が少なすぎたり、上限数を超えた分に別途費用がかかりコストパフォーマンスが悪くなってしまったりすることもあるため注意が必要です。
機能も料金に比例して充実しますが、高額な料金プランは不要な機能を含んでいる可能性もあるので、事前にしっかりチェックしましょう。
セキュリティ対策は万全か
セキュリティ対策が万全かどうかも確認しておきたいポイントです。
予約管理アプリでは、顧客の個人情報を取り扱うため、多かれ少なかれ情報漏洩のリスクが伴います。そのため、会社や店舗の規模を問わず、高度なセキュリティ対策を搭載した予約管理システムを選ぶのが最善です。
具体的には、個人情報が漏れないよう暗号化を行っている「SSL対応」のアプリや、一定以上のセキュリティマネジメントシステムを保有していることの証明「ISMS認証」を受けているアプリを選ぶと安心です。
外部サービスと連携できるか
先ほどもお伝えしたように、予約管理アプリは外部サービスと連携することで、より効率的に予約関連の業務を遂行できるようになります。Google MapsやInstagramから直接予約できるなど、ユーザー側にもメリットがあるため、外部サービスとの連携可否は重要なポイントです。
アプリによって連携可能なサービスが異なるため、選定時にはしっかりと連携できるグルメサイトや検索サイトを確認しておくと良いでしょう。
操作性は快適か
予約管理アプリを選ぶ場合、顧客・従業員にとって使いやすいかどうかも重要なポイントです。直感的なインターフェースを搭載しており、なおかつスムーズに操作できるアプリが望ましいでしょう。
もし予約画面や予約管理アプリの操作性が悪い場合、顧客が予約を断念したり、予約内容を間違ったりする可能性も高まります。
また、従業員も業務効率が低下したり、新人教育に時間がかかったりするなど、さらなるデメリットを引き起こしかねません。
予約画面のレイアウトや文字の大きさといった視認性も意識しつつ、双方が快適に使えるアプリを選びましょう。
おすすめの予約管理アプリ:無料編
食べログノートは、食べログネット予約の契約店舗のためのオンライン予約台帳サービスです。
予約の一元管理や顧客情報の管理に加えて、食べログの店舗ページを介さずに予約受付ができる機能を搭載しています。
食べログネット予約を利用している場合、食べログノートは無料で使えるため、余計なコストがかかりません。サービス自体も高機能でありながらシンプルに作られているので、直感的に操作できます。
公式サイト
レストランボード
レストランボードは、株式会社リクルートが提供する飲食店・レストラン向けの予約台帳アプリです。電話予約とネット予約の一元管理の他に、テーブル管理や顧客管理もこれ一つで行えます。
飲食店での予約管理に必要な機能が充実している上、基本機能利用料0円ですぐに利用を開始できるのも魅力の一つとなっています。また、レストランボードは、株式会社リクルート提供のPOSレジアプリ「AirREGI」や決済サービス「AirPAY」、受付管理アプリ「AirWAIT」などの関連サービスと連携することで、あらゆる業務の効率化を実現できます。Airレジ関連サービスを既に導入している店舗や導入予定の店舗、そして費用を抑えて予約管理を効率化したい方におすすめです。
公式サイト
STORES 予約
STORES株式会社が提供しているSTORES 予約は、累計導入社数は15万社超の予約・決済システムです。
予約管理や顧客管理、集客・販売促進といった多彩な機能が備わっているうえ、180種類以上の業種に対応しています。
また、Zoom・LINE・Googleカレンダーといった多くのシステムと連携できるため、汎用性に優れている点も強みです。
さらに、複数の料金プランが用意されているので、予算に合わせて選択できます。
公式サイト
Airリザーブ
Airリザーブは、株式会社リクルートが提供している予約システムです。医療・教育・スポーツ施設といった幅広い業界で導入実績があるので、あらゆるビジネスシーンで活用できます。
予約の受付・管理や予約確認メールの送信など、基本的な予約機能は無料プランでも利用可能です。
予約が何件入っても月額費用は変わらないうえ、オンライン決済の手数料率は業界最安水準なので、予約管理アプリを初めて導入する会社や店舗も安心して使えます。
公式サイト
tol
tol(トル)は、スマートフォンに特化した個人事業主向けの予約管理アプリです。スマートフォンが1台あれば、ネット予約に関する多彩な機能を利用できます。
事前決済や顧客管理、予約リマインドメール送信といった機能も搭載していますが、料金は原則無料です。
予約用Webページも無料かつスマートフォンの操作だけで作成できるため、気軽に導入できるでしょう。
公式サイト
おすすめの予約管理アプリ:有料編
続いて、有料のおすすめ予約管理アプリを4つ紹介します。
集客コボット for SNS Booste
「集客コボット for SNS Booster」は、ディップ株式会社が提供している飲食店向けのSNS予約連携サービスです。一般的な予約管理アプリとは異なり、SNSでの集客に特化した機能が多数搭載されています。
主要グルメサイトからの予約一括管理に加え、Google マップやInstagramからの予約受け付け機能なども可能なツールで、初期費用・予約手数料0円で利用可能です。
さらに、中国最大のモバイル決済アプリ「Alipay(アリペイ)」にて、日本の飲食店検索・予約ミニアプリに店舗を無料掲載できます。
GoogleビジネスプロフィールやInstagramでの施策に力を入れているお店が導入すれば、集客アップに貢献する強力なツールとなるでしょう。
公式サイト
ebica
ebica(エビカ)は、株式会社エビソルが提供しているレストラン・飲食店向けの予約管理システムです。
グルメサイト経由のネット予約一元管理、AIスタッフの電話予約応対などにより、予約管理の全自動化および予約数の最大化を実現します。
また、POSシステム・CRMサービスとの外部連携に対応していることも特徴です。予約経路別に売上を分析したり、来店履歴に応じてご案内メールを送ったりすることができます。
公式サイト
トレタ(TORETA)
トレタ(TORETA)は、株式会社トレタが提供している飲食店向けの予約台帳サービスです。
2024年2月時点で累計導入店舗数は19,000店以上、安定稼働率は99.9%に達しています。
20社以上のグルメサイトと連携し、予約の一元管理を行うことが可能です。また、10社以上のPOSレジとも連携可能であり、各種データの紐付けや過去の注文に基づくご提案ができます。
公式サイト
リザエン
リザエンは、株式会社インタークエストが運営する予約システムです。予約管理・顧客管理・事前決済・メール配信といった豊富な機能を搭載しており、なおかつ200以上の業種に対応できます。
料金は初期費用が25,000円~、月額利用料が15,000円~(ビジネス版)ですが、1ヵ月の無料トライアルも可能です。
エンタープライズ版に関しては、個別のシステムカスタマイズにも対応しています。
公式サイト
まとめ
予約管理アプリを導入することで、予約機会損失の防止や予約関連業務の効率化といったメリットを享受できます。ただし、アプリの種類が多いうえ、機能や料金にも差異があるため、自社の状況を踏まえて選ぶことが大切です。
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