- 目的
- 運営店舗のサービス改善と競合店舗との差別化を図るため。
- 課題
- MEO 対策に月額 数十万円かけており効果は悪くなかったものの、費用が高いことが気になっていた。悪い口コミが気になっていた。また、予約システムがなかったのでお客様を待たせてしまうこともあり、円滑な営業ができない状態だった。
- 結果
- 最初は口コミが思ったより集まらなかったが、ステッカーの裏にQRコードを付けるなどの工夫をすることで、毎月口コミの獲得数が増えている。Googleからの予約数も増加し、売り上げも前年比で180%上がった。
株式会社 FULFILL FOR様は東京と大阪にて、動物とふれあえるカフェ「アニミル」を運営しています。人気が高まるにつれお客様の待ち時間が長くなっただけでなく、競合の登場に危機感を覚え「集客コボット for MEO」と「集客コボット for SNS Booster 」を導入。詳しい背景や導入効果、今後の展望などを伺いました。
社名 | 株式会社 FULFILL FOR |
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事業内容 | 動物ふれあい施設「アニミル」の運営 |
設立 | 2018 年 5 月 22 日 |
URL | https://animeal.jp/ |
人気が高まるにつれ「数時間待ち」も発生
はじめに、FULFILL FOR様が運営する「アニミル」の特徴を教えてください。
株式会社 FULFILL FOR 代表取締役 吉本 喬様(以下・吉本様): 動物とふれあえる施設を東京と大阪で運営しています。当店の大きな特徴のひとつが昼夜交代制。当店では動物たちそれぞれの生態に合わせて、本来の生活リズムで過ごしてもらっています。
この制度は日本だけでなく世界でも珍しいもの。お客様にはさまざまな動物の本来の姿を見てもらい、動物への理解を深めてもらいたいと思っています。
それでは、Google、Instagramから簡単に来店予約ができる「集客コボット for SNS Booster」を導入したきっかけを教えてください。
吉本様:本来お客様にふらっと来ていただける店舗を目指しており、ある程度広さもあったことから予約は取っていませんでした。
しかし、徐々にお客様が増えてくると「整理券を配って4時間待ち」という状態も発生してきたため、お客様に寄り添えていないと感じるようになりました。さらに、当店の近くに同じ業態の店がオープンしたという状況も踏まえ、サービス改善の重要性が増していったのです。
「集客コボット for SNS Booster」導入時の障壁となった点はありますか?
吉本様:当店のように、動物とふれあう施設の多くは完全予約制であるのに対して、当店としては「当日でもふらっと入れるお店」という点が差別化でもありました。「集客コボット for SNS Booster」によって予約を導入しつつも、当日枠は残しておきたいという気持ちが強くあったため、予約枠と当日枠をどのように共存させるかが非常に悩んだ部分でしたね。
完全予約制に振り切ってしまえばそれほど難しくはなかったのですが、予約枠と当日枠のすみ分けの検討についてはdipさんと会議を重ねながらすごく慎重に仕組みを作っていきました。
予約制を導入してからはどのような変化がありましたか?
吉本様:導入当初はまだ認知されてなかったので、予約数は1日に数件という状態が続いていました。しかし、きっかけははっきりしないのですが、今年に入ると予約来店が急増して、いまでは2週間先も埋まっているような状況です。海外の方からの予約も増えていますね。
また、予約管理によって、来店する方の人数や「日本の方なのか海外の方なのか」といった点も事前に把握できるようになったので、スタッフの配置などの準備がしやすくなりました。当日枠の利用も減っていませんので、このすみ分けは本当にうまくいきましたね。お客様に寄り添ったサービスへと改善できているのかなと思っています。
MEOは人間性と熱量の高さでdipに決定
「集客コボット for MEO」も導入いただいておりますが、こちらはどのような背景で導入にいたったのでしょうか?
吉本様:MEO自体はもともと別の会社にお願いして取り組んでいたのですが、価格が高く気になっていました。そして私自身は他社の動物園のプロモーションにも携わっているのですが、そこで「集客コボット for MEO」を知りました。
お話を聞いているうちに「当店にも生かせるな」と感じたのです。また、他社サービスは費用も高いと感じていたので、「集客コボット for MEO」の費用感はとても魅力的でしたね。とはいえ集客にはそれほど困っていなかったわけなのですが、最終的に導入を決めた理由はdipさんの熱量の高さです(笑)。とても一生懸命に対応してくださったので、「もうこの人にお願いしよう」と決めました。
「集客コボット for SNS Booster」や「集客コボット for MEO」の導入後、売上はどう変化しましたか?
吉本様: この1年間で増築や新エリアの追加などをおこなったため、単純な比較はできないものの、現在は前年比180%ほどの売り上げとなっています。月によっては前年比200%になっていますね。
リピートや口コミ獲得の施策として行っているのは、来店者に配る入場券やステッカーへのQRコード印刷です。これはdipさんとの打ち合わせで思いついたことなのですが、このようなツールを導入したことで、売上はもちろんのこと、管理や顧客対応といった面でも大きなメリットがありましたね。
「メッセンジャー」として動物の地位向上を目指す
ところで、なぜ「アニミル」では昼夜交代制といった珍しい制度を取り入れているのですか?
吉本様: これは話そうと思えば長いのですが…実は私は以前動物園で働いていたのですが、そのときから「ふれあい」のあり方に対してたくさんの疑問を持っていました。その一つが動物の生活リズムを無視したふれあいです。
多くの人間は昼に活動して夜に寝る一方で、動物のなかには夜に活動する種類もありますよね。なのに、人間の都合で、夜行性の動物も昼に活動させられている…。これを本来の生活リズムにあわせてあげるのが昼夜交代制です。命ある動物たちとふれあう以上、その子たちのバッググラウンドをしっかり知ってほしいという思いで「アニミル」をはじめました。私たちは動物のありのままの姿を伝える「メッセンジャー」であるべきなのです。
それでは、最後にFULFILL FOR様の今後の展望をお聞かせください。
吉本様:「アニミル」に関して、たとえば5年後という段階でお話しすると、店舗数の拡大に力を入れていきます。なぜ拡大するかというと、発信基地を増やすためです。私たちの目的は「発信」であって利益は優先していないので、店舗が多ければ私たちのメッセージを伝える場所が増えていきます。いま東京、大阪と店舗がありますが、ありがたいことに全国からお声がかかっています。
いかんせん当店は利益優先型の運営システムではなく、必ず人を育ててから店舗展開すると決めているので、新店舗を出すまでに時間はかかりますが、dipさんの協力もあり、十分に利益があがっていますので、今後はより情報発信を加速できると考えています。
※取材内容は、2024年7月取材当時のものになります。