医療分野におけるデジタルトランスフォーメーション
課題や求められるDXを解説

2020/11/06 RPA / DX LAB

医療分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)には「オンライン診療」などのデジタルテクノロジーを活用した医療の提供が想定されています。とはいえ、オンライン診療を必要とする患者の中には高齢者も含まれており、オンライン診療を可能にするデジタル環境の構築が1人で行えないなどの問題も発生しています。

そこで医療現場では「デジタルテクノロジー」と「物理的な支援」の両方を掛け合わせたサービスの提供が進んでいます。少子高齢社会を想定したDXの実現が求められる中で、各医療機関ではどのような対応が求められているのか、国内の導入事例も参考にしながら解説していきます。

医療分野が抱える課題

日本の医療分野では少子高齢化の影響を受けて、需要と供給のバランスが崩れることが予想されています。つまり、既存の医療体制を維持したままでは医療従事者の労働環境が徐々に悪化し、医療従事者1人当たりにかかる負担が大きくなってしまうことが懸念されているのです。

また、地方における医療体制としては既に逼迫(ひっぱく)している地域もあり、労働人口の集中する都市部に比べてデジタルテクノロジーを使った業務効率化の必要性が高まっています。昨今の新型コロナウイルス感染拡大を新たな契機として医療機関同士、医療機関と地方自治体などでの連携が強化されつつありますが、日本全体としてみれば依然として大規模な連携体制は構築されていないのが現状です。

医療分野におけるDX

こうした医療分野が抱える課題を解決するとして注目されているのがデジタルテクノロジーを活用したDXです。DXは様々な分野・領域でも注目を集めているデジタル化戦略で、人手が足りない現場の効率化を図ったり、既存のビジネスモデルを一新する目的でRPA・AIを導入したりする動きになります。

今回は医療分野におけるDXの取り組みが具体的にどのようなものを指すのかについて、下記のトピックを中心に説明していきます。

・ 遠隔医療システムの構築
・ 医療情報のネットワーク化
・ テクノロジーを活用した予防医療の展開

ポイントは現代のデジタルテクノロジーを応用する点にあります。例えば、医療現場で提供できる診療サービスを「医療現場外」で提供する試みはオンラインビデオ通話の技術を活用したものといえます。様々な分野・領域でデジタル化を進め、DXを実現することが求められる中、医療分野でも将来の社会を見据えたDXの動きが始まっているのです。

遠隔医療システムの構築

遠隔医療システムの例として分かりやすいのが「オンライン診療」です。オンライン診療では、病院内にいる医師が自宅にいる患者の診療を行うことができます。オンラインビデオ通話(アプリ)の技術を応用して、病院に直接来院できない患者の初診、2回目以降の診察が行えるのが特徴です。

とはいえ、オンライン診療の利用を必要とする患者の中には高齢者の方も含まれており、オンライン診療を実施するためのデジタル環境を構築できない問題が発生します。この問題の解決のヒントとなるのが長野県伊那市の実証事業として始まった「モバイルクリニック」です。

モバイルクリニックでは看護師の乗った移動診療車が高齢者の住む自宅まで赴き、患者をデジタル環境が整った車内に乗せることで、遠隔地にいる医師の診療を受けることができます。現場では看護師のサポートを受けてオンライン診療が実施されるため、看護師の客観的な意見を取り入れた信憑性の高い情報が得られるとされています。

医療情報のネットワーク化

医療情報のスムーズな連携は、個人に寄り添った医療の提供を可能にするといわれています。また、個人に適切な医療を提供するだけでなく、より安全かつコストをおさえた医療の提供ができると期待されているのです。様々な医療情報がデジタルで管理されることによって、「診療時間の短縮」や「重複検査の減少」といった効果も期待できるため、医療従事者や患者の負担がさらに軽減されることでしょう

テクノロジーを活用した予防医療の展開

医療分野におけるDXでは、予防医療の発展も期待されています。端的にいえば、医療を必要とする人だけでなく、健常者もデジタルテクノロジーによって日常的にデータ管理される未来が待っているのです。ここでいうデータ管理とは、健康寿命を延ばすために必要な医療情報を適切なタイミングで個人に届けるために活用されることを意味しています。

将来的にはデジタルテクノロジーで個人の健康寿命を延ばすことで、増大する医療費の軽減を図ることができるといわれています。デジタルテクノロジーは人々の日常に医療を浸透させるために欠かせない存在として認識されているのです。

国内のデジタルヘルス事例

国内におけるデジタルヘルスの導入事例として、医療従事者の搬送業務における負担軽減や業務効率化を目的とした「デリバリーロボット」の活用が挙げられます。これまで某医療機関では薬剤などの搬送を専門とする医療従事者が日中13名、夜間は2名居ましたが、人手が足りなくなる夜間には看護師が搬送業務を手伝うこともあり、業務の効率化が課題となっていました。

そこで某医療機関は既に北米で運用が進んでいる自律走行型のデリバリーロボットを導入し、廊下やエレベーターを利用した薬剤等の搬送を開始しています。「1度に運べる荷物が少ないこと」や「エレベーター昇降時のロボットの動き」など課題も見つかっていますが、医療従事者の負担を軽減するとして今後の改善に期待が集まっています。

まとめ

医療分野におけるDXには「高齢化社会を想定した医療の提供」のみならず、「健常者の健康寿命を延ばすための日常的なデータ活用」も想定されています。DXの取り組みとしては、薬剤を搬送する医療従事者の負担軽減を目的とした自律走行型のデリバリーロボットの導入が始まっていますが、本格的な医療現場での運用に向けては未だ改善段階にあるといえるでしょう。

 

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