LINEで使えるポイントカードとは?「ショップカード」の機能とメリット・デメリット│コボットLAB

LINEで使えるポイントカードとは?「ショップカード」の機能とメリット・デメリット

LINE公式アカウントでは、LINEアプリ上で使えるポイントカード「ショップカード」を利用できることをご存知ですか?集客・来店促進に役立つ機能が充実している上、誰でも無料で導入・利用できるので、飲食店ならぜひとも導入したいサービスです。

そこで今回は、LINEアプリ上で使える「ショップカード」の機能やメリット・デメリット、作り方などを徹底的に解説します。

LINE公式アカウントの「ショップカード」とは?

「ショップカード」は、LINE公式アカウント(ビジネス向けLINEアカウント)で利用できる主要機能の一つです。ショップカードでは、自社アカウントを友だち登録しているユーザーに商品購入や来店の特典としてポイントを付与することができます。

簡単にいえば、ポイントカードアプリのようなもので、LINEアプリ上でポイントカードの発行から管理まですべて完結できる利便性が魅力となっています。また、店舗側はアカウントの管理画面からユーザー情報を収集・分析したり、告知メッセージを配信したりできるなど、集客ツールとしても非常に優れています。


ショップカードの費用

LINE公式アカウントのショップカードは、基本的に無料で利用できます。

LINE公式アカウントの料金プランは、次の3つがあります。

  • ・フリープラン:無料
  • ・ライトプラン:月額5,000円
  • ・スタンダードプラン:月額15,000円

プランによって毎月無料で送れるメッセージ数と、追加メッセージの単価が異なります。そのため、LINEショップカードに関しては無料のフリープランでも制限なく利用することが可能です。

アカウントの開設費用や初期費用もすべて無料なので、LINE公式アカウントさえあれば誰でも無料ですぐに利用を開始できます。


ショップカードでできること

LINE公式アカウントのショップカードの主要機能を紹介します。

ポイントカードの運用

まず、ショップカードでは自店のポイントカードを発行し運用することが可能です。指定のQRコードをお客さんに読み取ってもらうだけで、簡単にポイントの付与を行えます。

紙のポイントカードのようにスタンプを押したり日付を記入したりする必要がないので、レジ作業をスムーズに進行できます。

特典の設定

ショップカードを作成すると、ポイントの特典を細かく設定できます。特典の内容はもちろん、1回の来店につき付与するポイント数や特典との引き換えに必要なポイント数なども自由に決めることが可能です。

割引クーポンやドリンク・デザートのサービスなど、再来店の促進にふさわしい魅力的な特典を設定すると良いでしょう。

ユーザーデータの分析

ショップカードでは、各ユーザーのポイント数や発行済みの特典チケット、使用率などを分析することができます。紙のポイントカードでは計り知れないデータまで、リアルタイムで収集・分析できるので、ショップカードの利用状況に応じてポイント数や特典の内容などを最適化しやすくなります。

たとえば、有効期限切れのユーザーが多いのであれば、ポイント獲得のハードルを下げたり有効期限を延長したりする必要があるなどと考えることができます。

友だち登録の促進

LINE公式アカウントを運用するにあたって欠かせないのが、「友だちの登録数を増やすこと」です。ショップカードの導入は、友だち登録数を増やすための施策としても大いに役立ちます。というのも、ショップカードを利用するには自社のLINE公式アカウントを友だち登録する必要があるからです。

「リッチメニュー」を使った告知

自店で発行したショップカードは、LINEのトーク画面に「リッチメニュー」として固定で掲載することが可能です。お客さんがトーク画面からワンタップでショップカードにアクセスできるほか、ショップカードをまだ利用したことがないお客さんにもショップカードの存在を認知してもらうことができます。

利便性に優れているだけでなく、自然かつ効果的にユーザーをショップカードへ誘導できるので、「ショップカードを作成したのに、なかなか利用してもらえない」という心配はありません。


LINE公式アカウントの「ショップカード」を利用するメリット

LINE公式アカウントの「ショップカード」を利用するメリット

では、飲食店がショップカードを利用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

紙のポイントカードより費用を抑えられる

ショップカードを利用することで、紙のポイントカードよりも費用を抑えられます。

紙のポイントカードの場合、利用者が増えるほど発行や印刷といったランニングコストがかさみます。しかし、ショップカードは無料で導入・運用が可能なため、大幅なコストダウンが見込めます。

LINE上ですべて完結できる

ショップカードのメリットの2つ目は、LINEアプリ上ですべて完結できることです。

たとえば、自社独自のポイントカードアプリを導入する場合、お客さんにアプリをインストールして立ち上げてもらう必要があります。しかし、ショップカードはLINEアプリ上でポイントカードの発行からポイントの取得まで完結できるため、お客さんに負担なく利用してもらえます。

これまで紙のポイントカードの管理や新規アプリのインストールを理由に登録を断っていたお客さんにも、ショップカードなら利用してもらいやすくなるでしょう。

顧客情報を収集・分析できる

ショップカードでは、ユーザーの属性に加えて、ポイントを取得した日付や時刻、ポイント数などを自動で収集できます。また、ユーザーをタグで管理したり、友だち名を本名に変更したり、ユーザー一人ひとりの情報をノートに記録することも可能です。

このように、LINE公式アカウントのショップカードを活用すれば、ポイントカードのアプリ化だけでなく、アプリ上で顧客情報の収集や管理、分析まで行えるようになります。顧客管理ツールや集客ツールとしての一面も持ち合わせているというのは、飲食店経営者にとって嬉しいポイントの一つです。

LINEの友だち登録数が増え、来店促進しやすくなる

ショップカードを利用してもらうには、お客さんに自社のLINE公式アカウントを友だち登録してもらう必要があります。そのため、ショップカードが友だち登録のきっかけとなり、効果的に友だち登録数を増やすことができます。

友だち登録数が増えるほど、より多くのお客さんにショップの最新情報やお得なクーポンを届けられるようになるため、再来店につながりやすくなるというメリットがあります。


LINE公式アカウントの「ショップカード」を利用するデメリット

メリットの多いショップカードですが、導入するにあたって留意しておきたいデメリットもあります。ここではショップカードを利用するデメリットを紹介します。

LINEユーザーしか使えない

ショップカードのデメリットの1つ目は、LINEユーザーしか利用できないことです。LINEアプリ上で完結できるなど利便性が高い反面、LINEアプリを利用していないお客さんは自動的に対象外となってしまいます。

とはいえ、LINEは、今や日本の人口の70%以上にあたる8,900万人以上の国内月間利用者数を誇るサービスです。さらに、幅広い年齢で利用されていることを考慮すれば、それほど心配する必要はないでしょう。

アカウントをブロックされやすい

LINE公式アカウントは、通知が多すぎたり不必要な情報ばかり配信したりしていると、ユーザーから簡単にブロックされてしまうという欠点があります。せっかく友だち登録してもらっても、ブロックされてしまえばメッセージを届けることはできなくなってしまいます。

ショップカードを継続的に利用してもらうためにも、ブロックを防ぐことが欠かせません。たとえば、不必要な情報を配信したり、毎日のようにプッシュ通知を配信したりしないなど、ユーザーを不快にさせないように注意しましょう。


LINE公式アカウント「ショップカード」の作り方

次に導入を検討している飲食店経営者の方に向けて、ショップカードの作り方をステップごとに解説します。

LINE公式アカウントの管理画面にログインする

まず、LINE公式アカウントの管理画面を開きましょう。利用したことがない場合は、新規アカウントを開設します。

「ショップカード設定」を行う

次に、サイドメニューにある「ショップカード」をタップして設定画面を開きます。ここでは、以下の八つの項目を設定していきます。

デザイン

まず、カードのデザインを選びます。公式キャラクター「ブラウン」「レナード」や「ブルー」や「ピンク」といったシンプルなテーマなど、複数用意されています。店舗の雰囲気やイメージに近いものを選択しましょう。

特典までのポイント数

次に、特典との引き換えに必要となるポイント数を設定します。1回あたりのポイント数や単価に応じて、1〜50の範囲で無理のないポイント数を設定しましょう。

特典

続いて、特典の内容を決めましょう。ここで設定した特典は、ゴールのポイント数に達したユーザーに自動で配布されます。「食後のデザートサービス」や「お会計金額から500円割引」など、魅力的な特典チケットを作成しましょう。

ポイントカードの有効期限

そして、ポイントカードの有効期限を決定します。

  • ・最終利用日から〇日
  • ・初回利用日から〇日
  • ・設定しない

の3つから選べます。なお、有効期限は公開後変更することができないので注意が必要です。

有効期限の通知

上で設定した有効期限をユーザーに通知するタイミングを設定できます。1ヶ月前から前日の好きなタイミングで、通知を送ることが可能です。

カード利用開始時のボーナス

新規のお客さんがショップカードを取得した際、ボーナスとして付与するポイント数を決定します。すでにポイントが貯まっている状態からスタートしてもらうことで、お客さんにより意欲的にカードを利用してもらえるようになります。

ポイントの取得制限

ポイントの不正取得を防ぐため、「同日中のポイント付与を許可しない」「指定期間のポイント付与を許可しない」などの設定を行います。QRを読み込んで多量のポイントを不正取得できないよう、設定しておくことが望ましいです。

利用ガイド

最後に、お客さんに向けてショップカードを利用する際の注意点を記載します。デフォルトの状態で基本的なガイドは入力されていますので、必要に応じて加筆すると良いでしょう。

QRコードを作成して、ユーザーに告知

カードの設定が済んだら、最後に「ポイント付与QRコード」の作成を行いましょう。QRコードを印刷して店内に設置し、それをお客さんがスマホで読み取ることでポイントを付与できる仕組みです。

レジ前や客席など、目立ちやすいところに「スマホをかざしてポイントをgetしよう」といったコメントとともに掲載しておくと良いでしょう。接客時に余裕があれば、口頭でもショップカードの案内を行うなどして、ショップカードを広めていくことをおすすめします。


まとめ

今回は、LINE公式アカウントの「ショップカード」の機能や、飲食店における導入メリット・デメリットなどについて解説しました。

ショップカードは、「ポイントカードをアプリ化したい」「LINE公式アカウントを開設したけど、なかなか友だち登録数が増えない」などという飲食店経営者の方におすすめのサービスです。無料で導入することが可能ですので、ぜひこれを機にショップカードを作成してみてください。

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