頼みたくなるメニュー表の作り方!心理学を応用した9つのテクニックを解説│コボットLAB

頼みたくなるメニュー表の作り方!心理学を応用した9つのテクニックを解説

飲食店や居酒屋で「つい頼んでしまった」と経験はありませんか。もし、自店でもそういうお客さんを増やすことができれば、売上向上が期待できます。
実は「つい頼みたくなるメニュー表」とは、心理学を活用することで誰でも作成が可能です。

この記事では、心理学を応用したつい頼みたくなるメニュー表の作り方について解説します。作成するうえで大切なポイントも紹介しますので、飲食店オーナーや担当者は参考になさってください。

心理学を応用した頼みたくなるメニュー表の作り方

飲食店経営において、お客さんのニーズをメニューに反映するのは重要な施策です。しかし、お客さん主体でメニューを作成すると、経営がおろそかになる可能性があります。

心理学を応用することで、つい頼みたくなるメニュー表を作ることが可能です。では、飲食店で役立つ心理学にもとづいた頼みたくなるメニュー表の作り方を解説します。

バンドワゴン効果

バンドワゴン効果とは、多くの人が注文しているものを自分も注文したくなる心理現象を指します。

メニュー表を見ただけで、この店を訪れた多くの人から支持されているという印象を与えることができれば、効果を期待できます。例えばメニュー表に「当店No.1メニュー!」や「今月の人気メニュー」といったキャッチコピーを記載してみましょう。

「人気」であることを強調することで、きっとその料理はおいしいのだろうと期待感を抱かせることができます。また、こうしたキャッチコピーは、初めて来店した人や何を注文しようか迷っている人に安心感を与えられるため、注文を促す効果もあります。

つまり、集団心理を利用して意図的に購買意欲をコントロールできるのです。バンドワゴン効果をうまく活用することで、飲食店の売上を向上させることができます。

スノッブ効果

スノッブ効果とは「他人とは違うものが欲しい」という心理現象です。多くの人が選ぶものを選ぶ人もいれば、そうでない人もいます。まさにスノッブ効果はそうした人をターゲットにするのです。

メニュー表づくりに活用するには、「本日限定」「数量限定」など限りあるものだと伝えるコピーを記載するとよいでしょう。

限定感を演出することで、その料理が特別なものだと印象づけることができます。せっかく来店したのだから、今しか食べられない料理を食べてみようと注文する可能性が高まるわけです。

また、限定メニューを提供することで、リピーターを増やすことも可能です。例えば月替わりで限定メニューを出す場合、その料理を食べるために再来店する可能性が高くなります。

スノッブ効果をうまく取り入れることで、客足の絶えない人気店へと成長させることが可能です。

テンション・リダクション効果

テンション・リダクション効果とは、「強い緊張(テンション)」が「緊張の糸が切れる(リダクション)」した状況を活用した方法です。簡単にいうと緊張や興奮から解放された状態を指します。

高価な商品を購入した直後に、それより少し安価な商品を勧めると購入しやすくなるといった心理現象です。

例えば、レストランで高額なメインディッシュを注文したあとに「プラス100円でデザートをお付けできますが、いかがでしょうか?」と提案すると受け入れてもらいやすくなります。

大きな支出をしたあとは、心理的な緊張もゆるんでおり、追加の100円が負担なのか判断があいまいな状態です。そのため、「100円ならいいか」と注文に応じる可能性が高くなります。

こうしたテンション・リダクション効果を理解することで、飲食店は顧客の購買行動をコントロールでき、売上につなげることが可能です。

ゴルディロックス効果(松竹梅の法則)

ゴルディロックス効果(松竹梅の法則)とは、3つの選択肢を提示したときに、真ん中にあるものが選ばれやすいという心理法則です。

人間は極端な選択肢を避ける傾向があり、バランスの取れたものを最良と判断し、選ぼうとします。「松」「竹」「梅」の3つの選択肢を用意した場合、「竹」がほかの2つよりもバランスが取れているように感じられ、選ばれやすくなるのです。

たとえば、飲食店のランチメニューで3つのセットメニューを用意する場合、もっとも食べてもらいたい料理を価格の基準にして上と下の価格帯のセットを用意します。心理的にその料理が魅力的に感じ、多くの人が注文をするというわけです。

価格でも「高価」「中間価格」「安価」と3つの選択肢を設ける方法もあります。

両面提示の法則

両面提示の法則とは、メリットとデメリットの両方を提示することで、相手をより説得しやすくなる心理法則です。

一方的にメリットを強調されると「何か裏があるのでは?」と警戒心を抱く人も少なくありません。デメリットも正直に伝えることで、相手から信頼感を得やすくなるのです。

たとえば「提供まで約20分のお時間をいただきますが、出来たての料理をお楽しみください」といった感じです。ランチなど時間が限られている場合、20分の提供時間はデメリットに感じます。
しかし、出来たての料理に魅力を感じてる場合、デメリットも受け入れやすくなるわけです。

こうしてメリットとデメリットをバランスよく伝えることで、信頼関係を築きやすくなります。

損失回避の法則

損失回避の法則とは、利益を得ることより損失を回避することが重要であると感じるという心理法則です。利益と損失が同じ量でも、損失のほうが大きく感じて避けるための行動をしてしまいます。

例えば、「先着10名様まで」と限定メニューを用意することで、「この機会を逃すと食べられなくなる」という感覚を与えることができます。

この手法は顧客の選択を促す効果もあり、来店から注文までの時間を短くすることができるのです。つまり店舗の回転率にも影響し、売上を短期間で向上させることができます。

損失回避の法則は、販売促進にも効果的です。高価な料理を「期間限定20%オフ」とする場合、「割引期間が終わったら注文しにくくなる」という心理的なプレッシャーを与えることができます。

こうして高価の料理を注文するきっかけをつくることが可能です。この法則を理解し、適切に活用することで顧客の行動をコントールし、満足度の向上や売上につなげることができます。

ジャムの法則

ジャムの法則とは、選択肢が多すぎると選択しづらくなるという心理法則です。掲載されているメニュー数が多すぎると、どれを選べばよいのかわからなくなり、選択を避けてしまいます。

「ジャムの種類が多いと購入率があがるのか」という実験では、種類を絞ったほうが購入に至ったケースが多いという結果が出ています。

豊富な選択肢は一見魅力的ですが、実際には逆効果というわけです。つまり、来店者にスムーズに料理を選んでもらうには、選択肢を絞ることが有効だとわかります。

ジャムの法則を活用してメニュー表をつくることで、購買意欲を高めることが可能です。

カリギュラ効果

カリギュラ効果とは「禁止されると逆にしたくなる」という心理現象です。
童話の鶴の恩返しで「絶対に中を覗いてはいけません」と言われていたのに覗いてしまったというケースがわかりやすいのではないでしょうか。

こうしたカリギュラ効果は宣伝に活用できます。チラシやDMなどで「本当は教えたくないマル秘メニュー」や「一見さんお断り」といったコピーで、見込み顧客の興味を掻き立てるのです。

またSNSでもカリギュラ効果を活用することが可能です。「ここから先はフォロワー限定」と、誰でもクリックできるのにまるでフォロワー限定のようなコピーを掲載します。

リンク先には、フォロワー限定の来店特典を公開することで、フォロワー数の増加と来店客を集めることが可能です。

カリギュラ効果をうまく利用することで、来店行動につなげるための興味や関心を引くことができます。

頼みたくなるメニュー表を作る際のポイント

頼みたくなるメニュー表を作るときのポイントをご紹介します。見た目のデザインだけではなく、お客様視点を重視することが大切です。

デザインが苦手でもアプリを活用すれば、だれでも簡単に作れます。それぞれのポイントについてくわしく解説しましょう。

お客様視点でメニュー表を作る

頼みたくなるメニュー表をつくるときは、単に料理名や価格を列記するだけではなく、お客様視点を取り入れることがポイントです。

お客様がメニューを見たときに、わかりやすく注文しやすいかどうかを重視して作ることで、直感的に選ぶことができます。

例えば定食や飲料などカテゴリに分けて整理し、人気メニューやおすすめ料理を目立たせる方法です。看板メニューは目立つところに配置し、興味を掻き立てるキャッチコピーを添えます。

フォントのサイズや種類にもこだわることが大切です。料理や価格の視認性を高めることを意識して、余白を活用しシンプルで読みやすいデザインを心がけましょう。

五感を刺激する

人は料理から感じられる温度や音、香り、色などに食欲本能を刺激されます。そのため、メニュー表には、おいしそうだと感じられる写真を掲載することが重要です。

出来たての料理の温度感や食感、香りが伝わるようなシズル感のある写真を使うことで、お客様の食欲を刺激することができます。

湯気や溶けたバターなどは温度を感じられるものです。旬の彩り豊かな食材の組み合わせも効果が期待できます。

そのためには、盛り付けだけではなく、ライティングやアングルなどにもこだわることが大切です。食材には映えるアングルがあります。
斜め45°、真上、真横のアングルから撮影をして、よりおいしそうに見える写真を採用しましょう。

さらに、写真で伝えきれない料理の魅力をキャッチコピーで表現することで、視覚的な訴求力を高めることができます。

メニュー表作成アプリを活用する

メニュー表のデザインはデザイン作成アプリやテンプレートを活用するのがおすすめです。
デザインが苦手な人でも、すでに完成された素材やテンプレートを組み合わせるだけで、おしゃれなメニュー表を作成できます。

メニュー表を作るには「Canva」や「FOODS CHANNEL」などがおすすめです。「Canva」は無料プランでもおしゃれなパーツがたくさんあり、カフェや居酒屋など業態に適したテンプレートを選べます。

「FOODS CHANNEL」は230点以上のエクセル形式のテンプレートを無料でダウンロードすることが可能です。料理や価格を入力して仕上げます。

どれもレイアウトや並びを自身で決めることができるため、これまでご紹介した心理学を取り入れてデザインしてみましょう。

メニュー表作成アプリやテンプレートを活用することで外注するよりもコストを抑えて、顧客が頼みたくなるメニュー表を作ることができます。

まとめ:顧客目線で心理学を活用して頼みたくなるメニューを作成しよう!

頼みたくなるメニュー表は、心理学を活用することで作成が可能です。ただし、顧客目線を忘れてはいけません。どのようなレイアウトや写真、キャッチコピーなら魅力的に見せられるのかを重視して作成しましょう。

こうしたメニュー表は制作会社などに外注もできますが、アプリやテンプレートを活用することで自作も可能です。とくに開業前でコストを抑えたいときは、こちらでご紹介した心理学などを活用して作成してもよいでしょう。

メニューの改善とあわせて、Google ビジネスプロフィールやInstagramなどSNSを運用することで、認知度向上や見込み顧客の獲得も期待できます。
心理学を活用した運用をおこなえば、より広範な層へアピールすることが可能です。

認知度が向上したら、「集客コボット for SNS Booster」で予約ボタンを設置して、実来店につなげましょう。Google MapsとInstagramからのダイレクト予約に対応できるため、予約獲得率の向上が目指せます。

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