LINE公式アカウントを活用するメリット・デメリットと運用を成功させるコツ

LINE公式アカウントを活用するメリット・デメリットと運用を成功させるコツ

LINE

多くのお店や企業が、集客や販促に活用しているLINE公式アカウント。現在導入を検討しているが、「どのように活用したらよいかわからない」という企業の方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、LINE公式アカウントを活用する際のメリットやデメリット、アカウント運用を成功させるコツまでを詳しく解説します。LINE公式アカウントの開設・運用でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

LINEとは

LINE画面

LINEは、スマートフォンやタブレットなどの端末で利用できるチャット型のコミュニケーションツールです。

X(旧Twitter)やInstagramのように不特定多数に向けて発信するSNSと異なり、基本的に個人同士やグループ間といった「友だち」とのやり取りに使われています。他人に公開されないクローズドなコミュニケーションが中心です。

今やLINEは多くの人が日常的に利用しており、1対1でのメッセージが届きやすいことから、ビジネスでも活用されています。

LINE公式アカウントにはさまざまな機能があるため、適切に運用すれば企業や店舗における集客や販促のツールとして効果が期待できるでしょう。

LINE公式アカウントを活用するメリット

メリット

まず、企業・店舗がLINE公式アカウントを活用するおもなメリットを14個紹介します。LINE公式アカウントの運用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

  • 国内最大級の利用ユーザー数を誇る
  • メールと比べて開封率が高い
  • 集客・販促に便利な機能が充実
  • 手軽に登録してもらいやすい
  • リアルタイムな情報発信ができる
  • 1対1のコミュニケーションも取れる
  • 無料で始められる
  • カスタマーサポートを提供できる
  • 来店予約やデリバリーの注文ができる
  • FAQや問い合わせフォームの設置ができる
  • アンケートを収集できる
  • クーポンや特典を提供できる
  • 顧客分析ができる
  • 動画でもアプローチできる

国内最大級の利用ユーザー数を誇る

LINE公式アカウントを活用するメリットは、何といっても利用ユーザー数の多さです。

LINEの月間利用者数は9,700万人(2024年3月末時点)で、日本の人口の70%以上が利用している国内最大級のコミュニケーションアプリです。日頃からLINEを利用している多くのユーザーにアプローチできることは、LINE公式アカウントを活用する大きなメリットでしょう。

また、国内人口の70%以上の人が利用しているということは、お店を訪れるお客さんの多くもLINEを利用しているということです。そのため、LINE公式アカウントを作成したところで誰にも利用してもらえないというリスクが小さく、効果的に集客・販促に役立てることができます。

メールと比べて開封率が高い

LINE公式アカウントを利用することには、配信したメッセージをすぐに開封してもらいやすいというメリットがあります。

LINE for  Businessによると、約8割のユーザーがLINE公式アカウントから届いたメッセージをその日のうちに開封することがわかっています。一般的に、メルマガの開封率は15〜25%程度といわれているため、LINE公式アカウントはメールと比べて開封率が圧倒的に高いといえます。

従来のメルマガの代わりとしてLINE公式アカウントを活用することで、より高い開封率とアクションの促進効果が期待できるでしょう。

集客・販促に便利な機能が充実

LINE公式アカウントを使えば、ユーザーに向けたメッセージ配信ができるほか、集客や販促に役立つさまざまな便利機能を利用することができます。

例えば、LINE公式アカウントには「ショップカード」「クーポン」「リッチメニュー」といった便利機能が備わっています。

機能できること
ショップカードLINE上で利用できるポイントカードを発行・管理できる
クーポンLINE上で利用できるクーポンを発行・管理できる
リッチメニュートーク画面下部にメニューを設置し、宣伝や誘導ができる

実際に、「送られてきたクーポンを利用した」「キャンペーンに応募した」など、LINE公式アカウントがきっかけで何らかのアクションを起こしたユーザーも多く、上手に活用することで高い集客・販促効果が期待できます。

手軽に登録してもらいやすい

LINE公式アカウントは、多くのユーザーが日常的に使い慣れているLINEアプリ上で簡単に利用できるため、手軽に登録してもらいやすいというメリットがあります。

メルマガや店舗アプリの場合、ユーザーに個人情報を入力してもらったりアプリをインストールしてもらったりする手間がかかりますが、LINE公式アカウントはQRコードを読み取るだけで簡単に登録が完了します。

登録するユーザーの負担を減らせるため、店頭で効果的に友だち追加を促し友だち数を増やすことができます。

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

リアルタイムな情報配信ができる

即時性が高く、リアルタイムな情報発信に向いていることもLINE公式アカウントのメリットの一つです。

実際に、メッセージを受け取ってすぐ開封するユーザーは約2割、3〜5時間以内に開封するユーザーにいたっては5割というアンケート結果も出ています。プッシュ通知でメッセージがユーザーに届くため、その日のスペシャルメニューやキャンペーン情報などを配信して、来店を促すことができます。

1対1のコミュニケーションも取れる

LINE公式アカウントでは、メッセージ配信に加えて、ユーザーと1対1でコミュニケーションを取ることも可能です。

LINEチャット機能を使えば、時間や場所を選ばずにユーザーからの問い合わせに対応したり、来店予約を受け付けたりすることができます。電話や問い合わせフォームの代わりにチャットを活用することができるため、お店側・ユーザー側ともに利便性が向上します。

無料で始められる

無料で始められることも、LINE公式アカウントのメリットの一つです。無料のフリープランが用意されているほか、初期費用も一切かからないため、無料で運用を始めることができます。

店舗での新たな集客・販促ツールを探している経営者の方にとって、無料で気軽に始められて、反応・効果を見ながら必要に応じて有料プランへ変更できるのは大きなメリットでしょう。

カスタマーサポートを提供できる

LINE公式アカウントを使うと、LINE上でカスタマーサポートを提供できます。LINE公式アカウントのチャット機能を活用すれば、顧客からの問い合わせに対しても素早く回答できます。

電話やメールでの問い合わせとは異なり、普段使い慣れたLINEを使うことで、顧客が気軽に店舗に対して相談できることもポイントです。「電話がつながらない」「問い合わせメールの返信が遅い」といった顧客の不満も解消されるため、顧客満足度の向上につながるでしょう。

来店予約やデリバリーの注文ができる

LINE公式アカウントの機能をうまく活用することで、来店予約やデリバリーの注文も可能になります。

LINE公式アカウント自体には、店舗予約やデリバリーといった機能はありませんが、リッチメニューやメッセージ機能を使うことで、店舗予約やデリバリーの受け付けも可能です。リッチメニューとは、LINEのトーク画面の下部に固定表示されるメニュー機能のことで、外部サービスへのリンクも設置できます。

リッチメニューを使い外部サービスへ誘導することで、来店予約やデリバリーの注文もLINE公式アカウントを通して利用可能です。デリバリーでの成功事例を下記リンクから確認できますので、デリバリー注文を検討している方は参考にしてみてください。
参照元:1ヵ月で5,000個の弁当を販売! LINEを使った焼肉屋のデリバリー成功の舞台裏|LINEヤフー for Business

FAQや問い合わせフォームの設置ができる

LINE公式アカウントでは、「リッチメニュー」や「メッセージ機能」を活用すれば問い合わせの受け付けが簡単です。

ユーザーは、リッチメニューの「よくあるお問い合わせ(F&Q)」から該当項目をタップして回答にたどり着けるため、素早く疑問を解決できます。

また、自動返信機能の「応答メッセージ」や有人による「チャット機能」をうまく活用すれば、問い合わせ対応の手間を減らすとともに、顧客満足度向上にもつながります。

なお、「AI応答メッセージ」と呼ばれる機能は、2023年11月で終了しています。

ほかにも、Googleフォームなどで作成した専用の問い合わせフォームへのリンクを設定することも可能です。

アンケートを収集できる

LINE公式アカウントのメッセージ機能やリッチメニュー機能を使うと、顧客アンケートなどもLINE公式アカウント上で収集できます。「店舗にアンケート用紙を設置しているけど回答がない」といった場合には、LINE公式アカウントを活用してアンケートを収集してみましょう。

顧客がスマートフォンで簡単にアンケートに答えられるため、アンケート用紙で収集するより回収率が上がる可能性があります。LINE公式アカウントのアンケート機能については、以下の記事で詳しく解説しています。

クーポンや特典を提供できる

LINE公式アカウントには、クーポンや特典といった顧客の来店を促進させる機能も搭載されています。LINE公式アカウントの友だちの数がある程度増えた段階で、来店を促すクーポンなどを配信すればリピーターの獲得につながります。

飲食店を長く続けるためには、常連客の獲得が必要不可欠です。LINE公式アカウントのクーポンや特典機能をうまく使い、常連客の獲得へとつなげましょう。

顧客分析ができる

LINE公式アカウントを導入するメリットの一つに、顧客分析ができることが挙げられます。

LINE公式アカウントには、友だちの追加やブロック数の推移などがわかる分析機能が搭載されており、アカウントのデータを使った顧客分析が可能です。また、メッセージの開封率やクリックユーザー数なども分析できるため、分析結果をもとにメッセージ内容を工夫すれば、集客アップを図れるでしょう。

動画でもアプローチできる

LINE公式アカウントには、「リッチビデオメッセージ」と呼ばれる動画メッセージ機能が搭載されています。縦型や横型といったさまざまな動画形式に対応しており、動画の視聴完了後、ユーザーを外部サイトへ誘導させることも可能です。

飲食店のジャンルによっては、写真よりも動画で訴求したほうが効果的な場合もあります。また、近年はTikTokやYouTubeショートといったショート動画コンテンツの人気も上がっています。ぜひ動画メッセージを活用し、集客アップへとつなげましょう。

LINE公式アカウントを活用するデメリット

デメリット

LINE公式アカウントは、企業・店舗にとって活用メリットが大きいサービスですが、なかには知っておきたいデメリットも存在します。ここでは、LINE公式アカウントを活用するおもなデメリットを8つご紹介します。

  • 友だちを獲得する必要がある
  • ブロックされやすい
  • 運用に手間がかかる
  • 友だち数が増えるとコストがかかる
  • アカウントの削除で顧客情報が消える
  • 長文の作成には向いていない
  • 友だちが少ないと効果が薄い
  • スマートフォンユーザー以外の訴求が弱い

友だちを獲得する必要がある

LINE公式アカウントは、ただ作成するだけではあまり意味がなく、集客の効果を出すには友だちを獲得する必要があります。というのも、LINE公式アカウントはアカウントを友だち追加してくれたユーザーに向けてメッセージを配信できるサービスだからです。

SNSのように不特定多数のユーザーにアプローチできるわけではないため、運用効果を高めるには自ら多くの友だちを獲得しなければなりません。店頭にポスターやポップを掲示したり、友だち追加を条件としたプレゼントを用意したりするなど、友だちを増やすための継続的な取り組みが必要です。

ブロックされやすい

LINE公式アカウントは、たくさんの顧客に気軽に利用してもらいやすい反面、ブロックされやすいというデメリットがあります。ブロックされてしまうと、LINE公式アカウントを使って情報を届けることができなくなってしまうため注意が必要です。

例えば、メッセージ配信の通知が多かったり、ユーザーにとって不要なメッセージばかり配信したりしていると、ブロックされる可能性が高くなります。せっかく友だちを獲得しても、多くのユーザーからブロックされてしまっては元も子もありません。

LINE公式アカウントを運営するにあたっては、次のようにユーザーからブロックされにくい運用を心がけましょう。

  • セグメント配信を使ってユーザーが必要としている情報だけを配信する
  • 友だち追加時に「通知が多いと感じる場合は、通知オフ機能を活用してください」と伝える
  • ショップカードやクーポン機能を活用する

運用に手間がかかる

LINE公式アカウントは、集客・販促に役立つ便利なサービスですが、導入効果を出すには運用の手間が一定以上かかります。

LINE公式アカウントを導入しても、ユーザーに魅力的なメッセージやクーポンを継続的に配信できなければ高い効果は望めないでしょう。LINE公式アカウントを活用するにあたっては、少なからず運用の手間や時間がかかることを理解しておきましょう。

友だち数が増えるとコストがかかる

LINE公式アカウントは誰でも無料で始められるものの、友だち数が増えると運用コストがかかります。

無料の「コミュニケーションプラン」では、ひと月当たり200通までしかメッセ―ジが送れません。より多くのメッセージを配信する場合は、有料プランへの変更が必要です。

2つの有料プラン「ライトプラン」「スタンダードプラン」は、それぞれ「5,000通/月」「3万通/月」と無料で送れるメッセージ通数が決まっています。追加メッセージの上限数を超える場合は、従量料金がかかることをあらかじめ把握しておく必要があるでしょう。

LINE公式アカウントの料金プランの詳細は、次章でお伝えします。

アカウントの削除で顧客情報が消える

LINE公式アカウントは、アカウントが削除されると顧客情報が消えるため注意が必要です。LINE公式アカウントの運用には禁止行為があり、禁止行為を続けると場合によっては運営側からアカウントを削除される可能性があります。

LINE公式アカウントの利用規約は下記で確認できるので、利用規約に則り正しく運営しましょう。
参照元:LINE公式アカウント 利用規約

長文の作成には向いていない

LINE公式アカウントはLINEのアプリを使う特性上、長文の作成には向いていません。一回のメッセージにつき「最大文字数は500文字×吹き出し3つまで」という制限があるため、長文を送る場合はリンクを活用するといった工夫をする必要があります。

友だちが少ないと効果が薄い

LINE公式アカウントは友だちになったユーザーに対して、メッセージが送れる仕様です。したがって、アカウントの友だちが少ない運用の初期段階においては、あまり効果が感じられません。

まずはアカウントの友だちを増やすことに注力し、ある程度友だちが増えた時点で、集客へつなげるための施策に取り組むとよいでしょう。

スマートフォンユーザー以外の訴求が弱い

LINE公式アカウントのデメリットの一つとして、スマートフォンユーザー以外への訴求が弱いことが挙げられます。

とはいえ、総務省「情報通信白書 令和6年版」によると、個人のモバイル端末の保有率97.4%のうち、スマートフォンを所有している人の割合は90.6%です。これにより、9割以上の人がスマートフォンを利用していることがわかります。

ただし、スマートフォンは所有しているけれど、LINEは使っていないといったユーザーも一定数いるでしょう。

LINE公式アカウントは、スマートフォンユーザーかつLINE利用者に対して有用な集客ツールだということを理解しておきましょう。

LINE公式アカウントの料金プラン

LINE公式アカウントには、無料のコミュニケーションプランと有料のライトプラン・スタンダードプランの3つの料金体系があります。それぞれ月額費用と無料で送れるメッセージ通数は異なるので、自社の状況に合わせて選ぶことが大切です。

料金体系コミュニケーションプランライトプランスタンダードプラン
月額費用(税別)無料5,000円1万5,000円
無料メッセージ数200通/月5,000通/月3万通/月
追加メッセージ(税別)不可不可~3円/通

参照元:料金プラン|LINE for Busines

コミュニケーションプラン、ライトプランでは上限数を超えるメッセージの配信ができません。より多くの配信をするには、プランの変更をする必要があります。

スタンダードプランのみ、無料通数を超えた分は1通当たり最大3円(税別)の追加料金(従量料金)でメッセージを送ることが可能です。追加料金は、送る通数が多くなるほど1通当たりの単価が安くなる従量料金となります。

なお、従量料金がかかるのはメッセージ配信のみのため、ショップカードやクーポン、チャットなどのその他便利機能はどのプランでも無料で利用することができます。

LINE公式アカウントの主要機能

続いて、LINE公式アカウントでは具体的にどのようなことができるのか紹介します。LINE公式アカウントには、おもに下記の主要機能が備わっています。

機能できること
メッセージ配信ユーザーにメッセージを一斉配信できる
LINEチャットユーザーと1対1でチャットができる
応答メッセージユーザーのメッセージに対して自動でメッセージを配信できる
リッチメニュートーク画面下部にメニューを設置し、宣伝や誘導ができる
ショップカードLINE上で利用できるポイントカードを発行・管理できる
クーポンLINE上で利用できるクーポンを発行・管理できる

従量料金の対象となるのはメッセージ配信のみで、その他の機能は無料で利用することができます。なかでもショップカードとクーポンは、店舗集客・販促に大きく役立ちます。

LINE公式アカウントの運用方法

クーポン

ここでは、LINE公式アカウントの基本の運用方法を紹介します。運用の基本的な流れを確認して、運用のイメージをより具体化させてみましょう。

  • まずはアカウントを開設する
  • 集客・販促機能を活用する
  • 友だち数を増やす
  • オプションサービスの利用も検討する

まずはアカウントを開設しよう

まずは、LINE公式アカウントを開設しましょう。アカウントは誰でも無料で、簡単5分で開設することができるので、迷っているならまずはアカウントを開設して使い勝手を試してみるのもおすすめです。

集客・販促機能を活用しよう

上で紹介した「ショップカード」や「クーポン」などの機能を使って集客・販促に取り組んでみましょう。これらの機能を活用することで、顧客体験を向上することができるほか、友だち追加のメリットを訴求しやすくなります。

友だち数を増やそう

LINE公式アカウントの運用準備が整ったら、友だち数を増やしましょう。上でもお伝えしたとおり、LINE公式アカウントは友だちを獲得してこそ集客・販促ツールとして役に立ちます。

店頭の目立つ場所に友だち追加用のQRコードを設置したり、友だち追加してくれたユーザーに割引クーポンをプレゼントしたりするなどして、友だちを獲得していきましょう。

オプションサービスの利用も検討しよう

LINE公式アカウントの運用に慣れてきたら、さらなる集客力向上に向けてオプションサービスの利用も検討してみましょう。

例えば、LINE公式アカウントと組み合わせて利用することで集客力を高められる「LINEで予約」や「LINEミニアプリ」などといったサービスの活用がおすすめです。

「LINEで予約」は、ぐるなびやヒトサラなどのグルメサイトの有料会員になると実装できる、LINE上で予約が完結する便利サービスです。また、「LINEミニアプリ」は、LINE上で自社サービスの提供を可能にしてくれるサービスです。

LINE公式アカウントの運用状況に合わせて、活用の幅を広げていきましょう。

LINE公式アカウント運用を成功させるコツ

スマホを見ている

LINE公式アカウントのメリットを最大限に活かすには、事前準備と運用開始後の工夫が大切です。ここでは、運用を成功させるために押さえておきたい3つのコツをご紹介します。

何のためにLINE公式アカウントを運用するのかを明確にする

LINE公式アカウントを効果的に運用するには、まず「何のためにこのアカウントを開設するのか?」という目的をはっきりさせることが重要です。

例えば、以下のような目的が考えられます。

  • 集客強化: 新規顧客の獲得や、キャンペーン告知による来店促進
  • リピーター獲得: クーポン配信やショップカード機能の活用で再来店を促す
  • 業務効率化: よくある質問への自動応答や、チャットでの問い合わせ対応
  • 販促・売上の向上: ECサイトへの誘導や、LINE経由での商品予約・販売

さらに、友だち登録数やLINE経由のECサイト訪問数などの具体的な数値目標も併せて設定しておくと、効果測定がしやすくなります。

事前に予算を立てて運用する

LINE公式アカウントは無料で始められますが、友だちが増えたり配信回数を増やしたりすると有料プランへの移行が必要な場合もあります。事前にある程度の予算を考えておくことが大切です。

基本的に、メッセージ通数は「送信回数×ターゲットリーチ(実際にメッセージが届く友だちの数)」で計算できます。

例えば月に4回配信する場合、コミュニケーションプラン(無料通数:200通)は50人まで無料で送信可能です。ライトプラン(無料通数:5,000通)は1,250人まで、スタンダードプラン(無料通数:3万通)は7,500人までになります。

事前に予算を確認しておくことで、想定外のコスト増を防げます。加えて、集客数や売上などの推移も定期的にチェックし、費用対効果がどれくらいあったのかも把握しましょう。

友だちを増やす工夫をする

せっかくキャンペーンやクーポンを用意しても、友だちが少なければ配信の効果が出にくいため、まずは友だちを増やすことが重要です。

友だち登録を増やすには、お客様の目に触れるあらゆる場所で積極的に友だち登録を促すことがポイントです。店舗であれば、レジ横やテーブルなどに「友だち追加用QRコード」を設置したり、パンフレットなどを用意してスタッフが直接声掛けしたりするのもおすすめです。

公式サイトでは、目立つ場所に友だち追加ボタンやURLを設置しておくと効果的です。ほかにも、Instagramや XなどのSNSがある場合は、プロフィール欄や投稿でLINEアカウントを紹介し、登録を呼びかけることもできます。

さらに、「登録するとお得なクーポンがもらえる」など、友だちになるメリットを提示すると、より登録意欲を高められます。

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

常連コボットfor LINEの活用でさらに効果を高めよう

LINEを活用して常連顧客数アップを目指すなら、ぜひ「常連コボットfor LINE」の導入をご検討ください。

「常連コボットfor LINE」は、LINE公式アカウントと連携して顧客管理やリピート促進のためのさまざまな施策を自動化できるツールです。

ポイントカードの発行やポイント付与を簡単に行なえるほか、LINEのトークに限定メニューや割引情報といったお店の情報を配信するなど、定期的なリピートを促すのにも役立ちます。

さらに、ダッシュボード機能を使えば、登録人数や来店状況、ポイントの獲得状況などを可視化することが可能です。「どの施策が効果的だったか」「お客様がどのようなアクションを起こしたか」といったデータ分析を通じて、より的確なアプローチや改善に役立ちます。

まとめ

LINE公式アカウントのメリットやデメリット、運用方法などについて解説しました。

LINE公式アカウントは、集客に役立つ機能を利用できるうえに、顧客とのコミュニケーションの醸成にも効果的なツールです。今回解説したLINE公式アカウントのメリットとデメリットを参考に、LINE公式アカウントの運用を始めてみましょう。

当社ディップ株式会社では、飲食店における常連客の集客をサポートする「常連コボットfor LINE」を提供しています。

「常連コボットfor LINE」は、来店時のポイントはもちろん、1日1回のログインポイントや、友だち紹介などでもポイントを貯められます。ポイントがどんどん貯まるため、ポイントによる来店効果を促し、常連客の獲得に効果的です。

LINE公式アカウントの運用や、店舗での集客・販促ツール導入を検討中の店舗経営者の方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。

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