コロナ収束後の採用活動は「デジタルツール活用が定着する」と86%が予測。コロナ禍の採用活動のリアル。人事部門と直近1年以内の転職者に調査│コボットLAB

コロナ収束後の採用活動は「デジタルツール活用が定着する」と86%が予測。コロナ禍の採用活動のリアル。人事部門と直近1年以内の転職者に調査

 ディップ株式会社(以下「当社」)は、「コロナ禍の採用活動とコロナ収束後のDX」について調査しましたのでご報告します。本調査は、デジタルツールを活用した採用活動について、人事部門と直近1年以内に転職をした969名を対象に調査しました。


<調査結果サマリ>

1.採用業務のデジタルツール導入率は43.8%
  企業規模別に分析したところ、中小企業の49.2%とほぼ半数が「導入を検討してない」と回答。
2.面接は「対面」が51.6%、「Web面接」が49.6%とほぼ半々の割合。
  入社手続きは「書類でのやり取り」68.6%「オンライン上でのやり取り」31.4%と7:3の割合。
3.デジタルツールの効果について76.1%が効果を実感。
  最も多い実感理由は「業務スピードの効率化に繋がったから」
4.人事部門におけるデジタルツール活用は、86.3%が「定着する」「利用が進む」と予測。


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 ※資料を引用の際は、出典:ディップ DX実態調査「コロナ禍の採用活動とコロナ収束後のDX」と記載ください。


<調査概要>

1.採用領域のデジタルツール導入状況と効果実感

 人事部門に「採用業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)の状況」について質問したところ、全体では、導入状況について「デジタルツールを導入した」が43.8%と約4割を占めることがわかりました。

企業規模別にみると、大企業では「デジタルツールを導入した」は52.1%で半数を超えている一方で、中小企業では32.6%と、大企業と比べて20ポイント近くの差が生じています。また、注目すべきは中小企業の「導入を検討していない」が49.2%と半数を占めていることです。大企業の「導入を検討していない」28.4%と比べると差が大きく、現在の導入率と検討段階に入っていない現状でDXの遅れがみられます。

また、デジタルツールを導入したことで、23.1%が生産性が向上したと回答しています。従業員規模別で見ると、大企業では28.0%が「生産性が向上した」と実感しているのに対して、中小企業では16.6%と10ポイント以上の差が生じていることがわかりました。

 次に、採用領域だけでなく人事部門全体のデジタルツール導入率について調査したところ、最も導入率が高かったのは「勤怠・給与管理ツール」61.1%でした。次いで「Web面接のためのオンライン会議ツール」53.6%「採用ページCMS」28.9%、「正社員の採用管理ツール」27.8%、「入社時のオンライン書類提出ツール」26.4%、「シフト管理ツール」24.9%、「アルバイトの採用管理ツール」15.2%でした。


 2. 採用時のオンライン化の割合

 面接形態について、全体では「対面で行っていた」51.6%、「Webで行っていた」48.4%とほぼ半々で、大企業と中小企業にそこまで差がない結果でした。

 一方、入社手続きの方法は「書類でのやり取り」68.6%「オンライン上でのやり取り」31.4%と7:3の割合で、面接時のデジタルツールの利用と比べてオンライン化が進んでいませんでした。企業規模別にみると、大企業では「オンライン上でのやり取り」が35.9%に対し、中小企業では26.8%と10ポイント程度低く、大企業と中小企業で導入状況の開きがみられました。


3.デジタルツールの効果実感について

 デジタルツールの効果について、「効果を実感している」が76.1%と高く、理由として「業務スピードの効率化に繋がったから」が最も多い結果となりました。ただし、中小企業においては「(効果実感は)特になし」が22.9%と大企業の6.3%と比べると15ポイント以上も差があり、デジタルツールを導入したものの効果を実感できておらず、活用できてない層も一定数存在していることがわかりました。

 デジタルツール活用の面接と入社手続きの満足度について全体平均では72.3%が「満足している」「やや満足している」としていますが、「転職者」と「人事部門」それぞれで統計をとったところ、「満足している」は「転職者」は35.5%に対して、「人事部門」は22.5%と13ポイントの差がありました。「人事部門」の満足度が「転職者」よりも低い要因について、フリー回答では「面接時、人間性がわからない」「自社の説明が伝わっているか不明」などの理由が挙げられていました。


4.コロナ収束後のデジタルツールの定着について

 人事部門におけるコロナ収束後のデジタルツール定着について、全体では「利用が定着する」が50.3%と半数を占めており、「利用が進む」35.8%を含めると86.3%がコロナ収束後のデジタルツール定着がかなり高くなると予測していることがわかりました。

 「(コロナ収束後も)利用が進む」で最も高い回答だったのが「入社時のオンライン書類提出ツール」で39.6%でした。全段落で書いた通り、現時点ではWEB面接に比べると「入社手続き」のオンライン化は遅れていますが、これから利用が伸びる期待がうかがえます。
 デジタルツール利用が進むと予測できる背景として、「エントリーの数が圧倒的に増加、全国各地から応募が集まるようになった」という「応募数の増加」を理由に挙げる意見が多く、時間的・場所的な制約が緩和されたことにより、応募しやすい環境になったことがうかがえます。
 同時に、エントリーが増えたことによって、志望動機が不明瞭な応募者が増えるなど、質の低下を懸念する声も上がっています。しかし、「入社希望者が増えた為、入社条件を厳しくして、よりいい人材や若手社員の獲得を目指すようになった」と条件や面接のスタイルを変えることで、質を高める採用を目指す様子もうかがえました。
 


 

■まとめ

 「WEB面接で接触頻度を増やし、最後は対面で判断するハイブリッドな面接がこれからの主流」
(ディップ株式会社 執行役員 DX事業本部 本部長 三浦日出樹)

 コロナ禍において、WEB面接は、アンケート回答者の半数が活用するメジャーな採用手段になりましたが、人事側の満足度が転職者よりも低いという結果になりました。「WEB面接だと応募者の見極めが難しい」というのがその理由です。WEB面接で得られる情報は、対面の面接で得られる情報よりも少ないので、無理もありません。しかし、WEB面接がこれだけ浸透した今、コロナが収束してもすべて対面の面接に戻ることはないため、採用側も新しい面接スタイルをは模索しなければなりません。

 一次面接は、地理的制約なしに優秀な人材にあえるWEB面接、最終面接はやっぱり対面で見極める、というように、WEBと対面を併用できるように確立していく必要があるでしょう。
当社が展開している『面接コボット』は、WEBも対面も対応している面接日程調整サービスで、人事の方にもご好評いただいております。
 


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 ※資料を引用の際は、出典:ディップ DX実態調査「コロナ禍の採用活動とコロナ収束後のDX」と記載ください。


調査概要

調査手法:インターネット調査(外部調査機関)
調査実施時期:2021年07月16日(金)〜2021年07月26日(月)
対象者条件:
・首都圏(1都3県)+北海道、愛知県、大阪府、福岡県
・20~69歳男女
・条件1 ホワイトカラーかつ正社員のみ
・条件2 ①直近1年以内転職者または、②人事部門
サンプル969名 (①直近1年以内転職者 515名 ②人事部門 454名)
※当調査結果を引用・転載される際は、下記表記をお願いいたします。
出典:ディップ DX実態調査「コロナ禍の採用活動とコロナ収束後のDX」と記載ください。

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