- 目的
- 夏のプール営業、秋~冬にはイルミネーションで数多くの集客があり、監視員や園内配置の人員に大量のアルバイトの雇用が必要となるため
- 課題
- 毎年多数の応募があり、応募者の面接設定を大量に対応していくことに苦労していた。 新型コロナウィルスの感染拡大に伴う外出自粛要請下で、採用担当者も出社ができない状況だったが、採用活動を始めなければ間に合わない状況。 自宅や携帯からの架電をすることなく、応募者の面接設定をできるようにしたい。
- 結果
- コロナ禍で大きく影響を受けた他の施設や業界も多かったことから1,000名を超える応募があった。電話対応をベースにしていた従来型の面接設定では、到底捌ききれなかった数の対応も、面接コボット for アルバイトを導入していたことによって克服。 面接設定に費やしていた多くの工数・時間を圧縮できた
東京郊外、緑豊かな稲城市に位置している遊園地よみうりランド。ジェットコースター・バンデットや、仕事をテーマにしたアトラクション「グッジョバ」などが人気を集めています。夏はプール、冬は園内イルミネーションイベント「ジュエルミネーション」を目当てに都内や全国各地から多くのお客様が来園している日本有数の遊園地です。株式会社よみうりランドでは今年6月に「面接コボットforアルバイト」を導入。導入の経緯や、その効果について遊園地事業本部 統括部 総務課 採用・教育グループ 野嶋 真伍さんにお聞きしました。
社名 | 株式会社よみうりランド |
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事業内容 | アミューズメントパーク、植物園経営、ゴルフ練習場、温浴施設、親子用屋内遊び施設、食堂、売店の経営、不動産の購入・リース・ローン、建設業、原則フィールド管理、ビル管理など |
資本金 | 60億5,303万円 |
設立 | 1949年9月24日 |
従業員数 | 147名 |
URL | https://yomiuriland.co.jp/ |
面接コボットforアルバイトの導入に至った経緯をお聞かせいただけますか?
事前にディップのご担当者様から商材自体のご紹介はいただいて、「面接コボット」というサービス自体は認知していました。そんな中でコロナ禍が始まり、外出自粛要請が出て、よみうりランドも2月末から臨時休園となりました。
それに伴って我々もリモートワークになってしまい、「外出自粛自体はそろそろ解除されるのでは?」となり始めた頃、「このままだと夏のプールのアルバイトを募集するのに間に合わないんじゃないか?」という危機感がありました。
自宅などから電話を使って面接するわけにもいかないし、どうしようかと考えていた時に「面接コボット」を思い出し…「早速、面接コボットの出番が来たな!」と思いご連絡させていただきました。その後すぐに導入に向けて調整をし、6月初旬に面接コボットでの面接対応が始まりました。
他社から面接情報の管理ツールの提案も受けてはいたのですが、「面接日時の設定を完結できる」ということ機能が他社ツールにはない、面接コボットの優れた点だったので導入に迷いはありませんでした!
今シーズンのプールを営業する上でどの程度の人員が必要になるのですか?
プールの監視員としての人員は200名程度のアルバイトさんの確保というのが必要になります。よみうりランドの場合は入場料をお客様からいただいた上で安全に過ごしていただかなくてはならないので、プールでの事故が起こる事は許されません。
一般的な市民プールの監視員さんよりも多くお客様への注意喚起の声掛けなどはさせていただきますし、休憩のローテーションなどを含め毎日30人程度の監視員を配置することによって、少しでも事故につながりそうな行動がないか?という点に常に目を配っています。
また3日に1回程度は必ず出ていただくシフトを組んでいるので、必然的に多くの人員が必要になるんです。
監視員以外にも接客などで50名程度は必要になるのでトータルでは250名ほどの採用を予定していました。
面接コボットを導入する前はどのような形で面接設定されていたんでしょうか?
各募集媒体から応募メールが届いた後は、電話でのやりとりが基本でした。ただ、そもそも電話自体が繋がらないというのは結構ありましたね。一人の応募者に対して、1日2回くらい連絡してみても繋がらなくて、翌日に2回、2日後に2回とかどうしても繋がらない方に対して6回以上架電しても結局繋がらないということももちろんあります。
応募者の層は学生が多く、特に進路が決まっている18歳以上の高校三年生や、大学4年生も歓迎という風にしているので、LINEなどのアプリに慣れている若い人たちは電話に出てもらうのが難しかったですね。 面接コボットを導入する前は、面接を設定するまでの電話のやりとりがとても大変でした・・・。
面接コボット導入で確実に上がった面接設定率
6月上旬に導入され、具体的にどのような形で運用を始められたのでしょうか?
導入当初は、私たちが出社できる日程を前もって決めておき、面接日の設定をするという形で運用をはじめました。
実際に出社できるようになってからは、最短でも面接設定できるような形として現在に至っています。
面接コボットの導入によって、どのような効果がありましたか?
導入以前は面接設定の電話をするという作業は、一人で全部やっていた状況でした。「すごく頑張れば出来ない数ではない」といった感じではあったんです。ただ、面接が入ってしまう日は電話ができなくなってしまうので、そこで面接設定の作業が滞ってしまい、何も進まないという悪循環はあったと思います。
面接コボットは事前に空いている日程を設定しておけば、面接日時の設定までを自動で完結してくれるこので、自分で手を動かす業務についてはかなり圧縮されたと実感していますし、採用業務自体がスムーズに進むようにもなったとも感じています。
事前の質問項目も活用いただいている形ですよね?
そうですね。プールに関しては5項目設定できるうちの5個全て使わせていただきました。まずは年齢制限があるので、「年齢が18歳以上ですか?」という項目。あと、プールでの仕事となるので「暑い場所での勤務が可能ですか?」。けがや病気などによって「運動関係で、激しい運動に対するドクターストップがかかっていないですか?」という項目も入れています。施設にご来場いただくお客様に対して、入れ墨やタトゥーのある方はお断りさせていただいているので、その点は従業員も共通して「タトゥーが入っていないですか?」という項目。5項目は、「お盆期間なども含めて、週も2回以上働くことか可能ですか?」ですね。
これも全て電話で確認していたので非常に助かりました。一人につき、5~10分は電話でかかっていた状況でしたので。イルミネーションが始まる秋採用分でもすでに活用はさせていただいているのですが、そちらはまた違う3項目とかですかね。 採用するポジションによって質問項目を変えることができるというのも、非常に便利な部分だなと感じています。
最終的にどの程度の人数の面接設定をされたのでしょうか?
最終の応募者数については1,000名を超えた所までは覚えているんですが、面接コボットが自動で設定してくれるので1,000名以上はちょっとすぐにはわからないですね(笑)。他の施設で休業されている施設や、コロナ禍で影響を大きく受けた業種から流れてきた人材もあったとは思いますが、スピード感をもって面接設定まで完結できるので優秀な人材を取り逃すことなく採用に至ることができたのは良かったと思っています。
面接の設定率というのには変化がありましたか?
社会状況の影響もあるとは思うので、前年と単純比較というのは出来ないとは思いますが、それでも導入したことによって確実に面接の設定率というのは上がったと感じます。
大きいのは面接コボットによって、夜間や定時後にある応募に即時対応できている点ですかね。夜寝る前にアルバイトを探している人がかなり多いと思うので、今までであれば応募いただいた翌日に私たちが確認して面接設定という状態だったのですが、一次対応が遅いとその時点で一旦流れが切れてしまっていたんです。
導入後は面接日の設定までできるので、応募者様からしても「働きたい」という気持ちが強いうちに面接設定できるが良いのかなと思います。
本人が希望日時を選択していただくことで、ゼロではないですが面接のドタキャンも電話でやっていた頃よりも少なくなった印象ですね。 電話で対応させていただいた時には、1時間に例えば4名面接できるという状況でも実際にその人数が埋まる事はなかなかなかったです。最初から「この日のこの時間」というのを応募者自らが候補から選んでいただけるので、固まった人数を面接できる機会も増えたので面接の効率も上がったなと感じました。
コボットについて実際に応募者からの反応というのはありましたか?
「日程調整を自分でできるのが楽だった」という声は、やっぱり多かったと思います。世代的にも電話してくる応募者は少ないですし、こちらから電話をかけても「知らない番号には出ない」という応募者も多いと思うので。応募してそのままの流れでチャットする感覚で日程設定できるというのは、特に若い世代が中心となる場合には、応募者にとってもメリットは大きいのではないかと感じます。
今後どのように面接コボットを活用されていく予定でしょうか?
弊社の場合、秋からのイルミネーションイベント「ジュエルミネーション」にむけて、総数とすれば夏季と同等程度の大規模な採用が必要となります。すでに秋採用のアルバイトにおいても面接コボットを使わせていただいていますので、今後も引き続き利用させていただく予定です。