Instagram(インスタグラム)はユーザー数が多いうえ、画像や動画で直感的にメッセージを伝えられるため、飲食店が店内や料理などの情報を伝えやすく、集客ツールとして役立ちます。
Instagramでどのように集客すべきか詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Instagramで集客するメリットを踏まえつつ、Instagramを使った集客の始め方、飲食店における集客成功事例や集客のコツについて解説します。
Instagramを集客ツールとして活用する方法を学べるので、ぜひご一読ください。
Instagram(インスタグラム)で集客するメリット

Instagram(インスタグラム)での集客には、以下のようなメリットがあります。
- ビジュアル重視で視覚的に商品やサービスを訴求できる
- 購買意欲の高いユーザーにアプローチできる
- 低コストで運用できる
- ユーザーとのコミュニケーションが容易
各メリットの詳細もまとめました。
ビジュアル重視で視覚的に商品やサービスを訴求できる
Instagramは画像や動画がメインのSNSなので、商品やサービスの魅力を視覚的かつ直感的に訴求できます。
テキストだけでは伝わりにくい情報であっても、写真やリール(最大3分のショート動画)を使ったコンテンツを投稿することで、ユーザーにイメージを湧かせやすいため、購買意欲を高める効果が見込めるでしょう。
例えば、飲食店なら看板メニューの写真を掲載したり、シェフの調理シーンを動画形式で伝えたりすれば、より明確に料理のジャンルや店舗の雰囲気を伝えることが可能です。
「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、画像や動画はテキストより情報量が格段に多いので、情報の信頼性や伝達スピードも向上します。
購買意欲の高いユーザーにアプローチできる
Instagramは他のSNSと比べると、ユーザーの購買意欲や情報収集意欲が高い傾向にあります。Instagram公式の調査データによれば、2021年時点でユーザーの90%が企業アカウントをフォローしているので、集客に打ってつけのSNSといえるでしょう。
また、ユーザーの消費行動をカバーできるよう、Instagram自体にも以下のような機能が備わっています。
- ショッピング機能
投稿やプロフィールページにECサイトへの動線を設置し、購入機会を創出する - Instagram広告
画像や動画を使った広告を一般的な投稿と同じ形式で出稿する
これらの機能を活用すれば、より効率的に購買意欲の高いユーザーにアプローチできるでしょう。
低コストで運用できる
Instagramのアカウント開設・運用は、基本的に無料です。Instagram広告など一部の機能は有料ですが、画像や動画を投稿するだけならコストは発生しないので、気軽に導入できる集客ツールといえるでしょう。
Instagram広告に関しても、Web広告・折込チラシ・電車広告・コマーシャルなどに比べると低コストで出稿・運用できます。
そのため、予算に合わせたマーケティング戦略を立てやすいことがメリットです。
投稿を継続すれば、Instagram上に商品やサービスの情報が蓄積されるので、コストをかけることなく集客用のメディアを構築できます。
ユーザーとのコミュニケーションが容易
Instagramでは、投稿のコメント・DM・ストーリーズ・ビジネスチャットといった機能を通じて、ユーザーと直接コミュニケーションを取れます。
自社アカウントのフォロワーはもちろん、フォローしていないユーザーともやり取りできるので、コミュニケーションの機会創出につながるでしょう。
電話やメールで連絡を取り合う必要がなくなるため、運営側は業務効率化につながる、ユーザー側は問い合わせのハードルが低くなる点もメリットです。
また、気軽にコミュニケーションを取れる環境があれば、ユーザーとの距離も縮むので、ファン化を促進できます。
Instagram(インスタグラム)を使った集客の始め方

Instagram(インスタグラム)を集客ツールとして活用する場合、以下のような流れで導入・運用します。
- 集客の戦略を立てる
- アカウントを開設する
- プロフィール設定を行なう
- コンテンツを投稿する
- PDCAサイクルを回す
各手順の詳細も解説するので、きちんと押さえておきましょう。
集客の戦略を立てる
Instagramを導入するにあたって、まずはターゲット層に合わせて集客の戦略(コンテンツ戦略)を立てる必要があります。
他のSNSや広告施策との違いを理解したうえで、Instagramを使う目的(来店数増加や認知拡大など)を明確にすることが大切です。
目的が決まったら、次は「フォロワー数増加」「予約件数増加」「契約率向上」など、具体的な集客目標の数値を設定します。
商品やサービスによって最適な戦略や目標は異なるため、じっくり話し合って決めたいところです。
アカウントを開設する
集客の戦略を立てたら、次はInstagramのアカウントを作成しましょう。最初は「個人アカウント」になっていますが、集客では「ビジネスアカウント」を使用するので、設定画面でアカウントの種類を切り替える必要があります。
ビジネスアカウントに変更すれば、先述したショッピング機能やInstagram広告、リーチ数やフォロワーの増減などを分析する「インサイト機能」を使用できるようになります。
関連記事:インスタのビジネスアカウントとは?使える機能を解説
プロフィール設定を行なう
Instagramのプロフィールとは、アカウントに関する情報をまとめたページのことです。プロフィール写真やプロフィール文を設定し、誰がどのような情報を発信しているのか明示します。
プロフィール写真はユーザーが最初に見る部分なので、企業・店舗のロゴや看板商品の写真など印象に残る画像を載せましょう。プロフィール文にはアカウントの運営者情報や発信内容、ハッシュタグなどを掲載します。
プロフィールはユーザーの第一印象を左右するため、完成度を高めることが大切です。
コンテンツを投稿する
プロフィールの設定が完了したら、Instagramの主役である写真や動画のコンテンツを投稿しましょう。視覚に訴えるコンテンツがメインなので、ユーザーの目にしっかり留まるよう、見せ方を工夫する必要があります。
例えば、ストーリーズは24時間限定で写真や動画をシェアできるため、コンテンツにリアルタイム感や特別感を持たせることが可能です。
また、投稿のコメントやストーリーズを通じて、フォロワーと密にコミュニケーションを取ることも大切です。
PDCAサイクルを回す
Instagramの集客はコンテンツを投稿したら終わりではなく、投稿に対する反応やフォロワー数の推移などを随時チェックする必要があります。
Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返し、徐々に効果を高めていく流れが基本です。
効果測定を行なう場合、Instagramのインサイト機能や専用の分析ツールを使用します。分析ツールに関しては、それぞれ機能や料金が異なるため、ニーズや予算に合わせて選びましょう。
Instagram(インスタグラム)の集客成功事例:レストラン編

レストランでのInstagram(インスタグラム)集客成功事例を3つ紹介しましょう。
個室 くずし肉割烹 とろにく

「個室 くずし肉割烹 とろにく」は、大阪市都島区にある肉料理メインの居酒屋です。
ユッケ寿司・うにく・肉ケーキなど、SNS映えする料理を多数提供しているので、グルメ系のアカウントやインフルエンサーから注目を集めています。
お肉の美しい断面とSNS上のビジュアルを意識しつつ、視覚的にインパクトのある料理の写真を投稿することで、Instagramの集客を成功させた店舗です。
2025年4月時点でフォロワー数は1.2万人を超えており、一貫して増加傾向にあります。
・個室 くずし肉割烹 とろにく
pit master VAMOS 梅田

「pit master VAMOS 梅田」は、大阪市の梅田エリアにあるアンティークなBBQレストランです。肉料理・サラダ・パスタなど、さまざまな料理の写真が料理雑誌のようなテイストで掲載されており、多くのユーザーを魅了しています。
特に看板メニューであるステーキは、ソースをかける場面やフランベの場面を動画で紹介することで、強烈なインパクトを与えています。
・pit master VAMOS 梅田
大戸屋ごはん処

「大戸屋ごはん処」は、全国に420軒以上の店舗を構える和食メインの定食チェーンです。2025年4月時点でInstagramのフォロワー数は6.7万人を突破しており、Instagramが集客ツールとして確固たる地盤を築いています。
コンテンツは期間限定メニューの紹介が多く、写真と併せて料理の魅力や使っている食材を解説していることが特徴です。また、食育プロジェクトやデリバリーサービス、キャンペーンなどに関する情報も掲載し、ユーザーの関心を集めています。
Instagram(インスタグラム)の集客成功事例:カフェ編
続いては、Instagram(インスタグラム)を使ったカフェの集客成功事例を4つ紹介します。
Instagramユーザーのなかには、おしゃれなカフェ巡りが趣味な人や“インスタ映え”するカフェを探している人が多くいるため、Instagramを上手に活用することで、高い集客効果が期待できます。
FLIPPER’S

「FLIPPER’S(フリッパーズ)」は、東京や大阪に店を構えるだけではなく、台湾や香港にも進出しているブランチカフェです。2025年4月時点でフォロワー数は6.2万人を誇っていますが、その背景にはグローバルな対応があります。
例えば、期間限定メニューの説明文に英語表記を添えたり、中国語や韓国語のハッシュタグを設定したりすることで、訪日外国人観光客にもアプローチしています。
・FLIPPER’S(フリッパーズ)
NO COFFEE

「NO COFFEE」は、福岡県福岡市にあるスタイリッシュな店舗デザインが特徴的なカフェです。こだわりのコーヒーだけではなく、帽子・バッグ・ミニボトル・iPhoneケースといったオリジナルグッズも多数販売していますが、これらの写真をInstagramのコンテンツとして効果的に活用しています。
また、黒を基調とした統一感のあるビジュアルは、多くのユーザーの目を引きつけ、ブランドイメージを強く印象づけているポイントです。
独特のコンセプトとInstagramの強みを活かした集客施策が功を奏し、2025年4月時点でフォロワー数は7.3万人に到達しています。
ブルーボトルコーヒー

「Blue Bottle Coffee Japan」は、関東・関西・東海・九州と広く店舗を展開しているカフェです。Instagramのフォロワー数は、2025年4月時点で27万人を誇っており、圧倒的な支持を集めています。
新メニューや期間限定メニューだけではなく、マグカップやトートバッグといったオリジナルグッズに関する投稿も行なわれていますが、キャプションの書き方や写真の見せ方に統一感があります。また、コメントの返信を積極的に行なっているため、ユーザーとの距離感が近く、顧客ロイヤルティの醸成ができていることも成功の要因でしょう。
・Blue Bottle Coffee Japan
カフェ アクイーユ恵比寿

「カフェ アクイーユ恵比寿」は、渋谷区恵比寿にあるパンケーキが自慢のカフェです。Instagramでもバリエーション豊かなパンケーキの写真や動画が投稿されており、見る人の食欲と興味をそそります。
キャプションでは、メニューの詳細やこだわりなどが伝えられているため、ホームページを見なくてもInstagramだけで情報収集が可能です。
・カフェ アクイーユ恵比寿
Instagram(インスタグラム)の集客成功事例:お菓子・パン屋編
続いて、お菓子屋さんとパン屋さんにおけるInstagram集客成功事例を紹介します。
うんてん洋菓子店

「うんてん洋菓子店」は、東京・四ツ谷と沖縄・豊見城に店舗を構える洋菓子店です。Instagramでは、お菓子本来の魅力を画面越しにアピールするため、柔らかな光で撮影された写真やリール動画を活用していますが、それが他店との差別化につながっています。
また、ハッシュタグを効果的に活用することで、着実にフォロワーを獲得しており、2025年4月時点でフォロワー数は1万人を誇ります。
・うんてん洋菓子店
BAKE CHEESE TART

「BAKE CHEESE TART」は、日本の主要都市のみならず海外にも出店しているチーズ菓子専門店です。1枚の写真を3分割や6分割にして載せる「グリッド投稿」など、統一感のある見せ方を採用することで、店舗や商品のイメージをわかりやすく伝えています。
また、チーズタルトを手に取ったりスプーンで割ったりして質感や断面を見せるリール動画、イベント・キャンペーンに関するリール動画も多数投稿していることも、集客の成功につながっています。
・BAKE CHEESE TART
cake cafe GRüN

「cake cafe GRüN(ぐりゅーん)」は、宮城県仙台市にある小さな洋菓子店です。定番のケーキや季節のケーキをはじめとするスイーツの紹介・販売告知、営業日の案内などをInstagramで行なっています。
単に写真や動画を載せるだけではなく、商品の製造過程までも伝えることで、ユーザーとのつながりを深めています。また、スタッフ研修やリニューアルオープンの様子を投稿し、親近感を持たせていることもポイントです。
・cake&cafe GRüN
飲食店がInstagram(インスタグラム)で効果的に集客するコツ

ここまで飲食店のInstagramを使った集客事例を見てきました。次に、成功事例を踏まえたうえで効果的に集客するポイントを5つ紹介します。
成功事例から学ぶ
Instagramにおける集客で一番手っ取り早い方法は、自店と同じジャンルの飲食店の成功事例を参考にする方法です。
この記事でも紹介したように、集客に成功している飲食店アカウントには、成功へとつなげるためのノウハウやコツが詰まっています。これらの事例を分析して学び、自店のメニューや客層へと適応することで、効果を実感しやすくなります。
魅力的な写真を用意する
Instagramは、文章よりも写真・動画がカギを握るSNSです。そのため、Instagramで集客するためには、ユーザーを「食べたい!」「行ってみたい!」と思わせる魅力的な写真が欠かせません。
実際に成功事例として紹介したアカウントを見てみると、写真の撮り方に対する工夫が見て取れると思います。写真の撮り方にこだわったりプロのカメラマンに撮影してもらったりするなど、魅力的な写真を用意しましょう。
ハッシュタグをつける
Instagramで効果的に集客するためには、ハッシュタグに関する知識と積極的な活用が欠かせません。ハッシュタグとは、投稿に合わせてつけられる「#パンケーキ」「#渋谷レストラン」などのタグのこと。
Instagramでは、ハッシュタグを使って飲食店を探すユーザーが多いことから、自店のジャンルやメニュー、土地に合わせたハッシュタグを投稿につけることが重要です。
ハッシュタグは一つの投稿につき最大30個までつけることができます。メニュー名やフードのジャンルなど、効果を測定しながらハッシュタグを活用しましょう。
Instagram広告を活用する
フォロワーが少ない場合など、フォロワー以外のユーザーにアプローチしたい場合はInstagram広告を配信することも一つの手です。獲得したいターゲット層に絞って、その層の興味を引く広告を配信すれば、潜在顧客にお店を知ってもらうことができます。その際、必要に応じて広告にコールトゥアクション(CTAボタン)も設置できます。
- 詳しくはこちら
- お問い合わせ
- 予約する
- 購入する
- 登録する
- フォローする
- メニューを見る
CTAボタンを設置すれば、コンバージョンにつながる行動を促せるため、結果的に集客力を高められます。ただし、広告の目的にそぐわないCTAボタンは逆効果になりかねないので、注意しましょう。
関連記事:インスタグラム広告とは?特徴や費用などの基本的事項と効果を出すためのポイント
フィード投稿とストーリーズを使い分ける
フィード投稿は、ハッシュタグをつけて多くのユーザーに向けて配信できることから、新メニューのPR、店内やスタッフの紹介などに最適です。また、投稿後に自店アカウントのプロフィールページに表示されることから、統一感を出してお店の雰囲気を伝えることが大切です。
一方、ストーリーズは24時間限定でおもにフォロワーに向けて配信されるため、フォロワー限定クーポンの配布や期間限定セール、お得情報の配信などに向いています。
上で紹介した成功事例でも、ファンに向けたアンケートは「ストーリーズ」で実施されています。このように、それぞれの投稿機能の特徴を理解し使い分けることで、新規顧客そして既存顧客を効果的に集客できるようになります。
まとめ
Instagram(インスタグラム)は画像や動画のコンテンツがメインとなるため、視覚的にお店や料理を訴求できる集客ツールです。購買意欲の高いユーザーが多い、低コストで運用しやすいといった強みもあります。
また、Instagram広告を活用することで、より広い層にお店のアピールをすることが可能です。
ご紹介したコツを押さえて、より多くの顧客獲得を目指しましょう
Instagramを使った集客には「集客コボット for SNS Booster」がおすすめ
Instagramでの集客をするなら、SNS予約連携サービス「集客コボット for SNS Booster」の併用がおすすめです。
「集客コボット for SNS Booster」を活用すると、Instagramのプロフィールに直接予約ボタンを設置できるため、ユーザーが別のグルメサイトをわざわざ探しなおす必要なく、すぐに気になったお店の予約をできるようになります。
また、今使っているグルメサイトからの予約も集約できる予約台帳機能も搭載しているので、グルメサイトを利用している場合でも各経路からの予約をまとめて管理することが可能です。
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