企業や法人、小売店 などがインスタを運用するなら、ビジネスアカウントに切り替えるのがおすすめです。個人アカウントでは使えない機能を活用できるため、認知度や商品・サービスの売上の向上が期待できます。
とはいえ、「そもそもビジネスアカウントとは?」と疑問に思う方もいるでしょう。
そこで本記事では、インスタのビジネスアカウントの概要や活用できる機能、効果的な運用のために設定すべきポイントを解説します。さらに、ビジネスアカウントへの切り替え方やアカウントの作成方法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
インスタのビジネスアカウントの特徴

まずは、インスタのビジネスアカウントの概要と個人アカウントとの違いを解説します。
インスタのビジネスアカウントの概要
インスタには、個人アカウントのほかに「プロアカウント」が存在します。
プロアカウントには、企業や法人などに向けた「ビジネスアカウント」と、著名人やインフルエンサーなどに向けた「クリエイターアカウント」 の2種類があります。
近年のSNS普及により 、集客や売上の向上などを目的としてビジネスアカウントを運用している企業が増えています。
なお、ビジネスアカウントを含むプロアカウントは、個人アカウントから簡単に切り替えられ、誰でも利用することができます。
インスタのビジネスアカウントと個人アカウントの違い
ビジネスアカウントは個人アカウントと異なり、ショッピング機能やインサイト機能、広告の出稿など、企業や法人、小売店 などがマーケティングに活用できる機能が備わっていることが特徴です。
一方で個人アカウントは、おもに個人間の交流や情報発信が目的のアカウントなので、ビジネスアカウントのような事業者向けの追加機能は利用できません。
インスタのビジネスアカウントで使えるおもな機能

ここでは、ビジネスアカウントで使えるおもな機能を7つ紹介します。
ビジネス情報の表示
ビジネスアカウントでは、プロフィール上部 に「住所」「電話番号」「メールアドレス」を表示できます。各項目をクリックすると、マップアプリの起動、発信画面の表示、メールの新規作成画面への移動が可能です。
プロフィールにビジネス情報が表示されることで、ユーザーが情報を再検索する手間を省けるため、問い合わせや来店へのハードルを下げられます。
さらに、ビジネスカテゴリを設定できるため、プロフィールを見るだけで企業や店舗の業種・業態が一目でわかります。
「予約する」などアクションボタンの設置
アクションボタンとは、プロフィールに設置できるURLリンクボタンのことで、「料理を注文 」「予約する」「席を予約する」「リード獲得フォーム(申し込む、見積もりなど)」の4種類があります。
ボタンを設置すると、インスタ内で予約や注文を完結させられるようになり、ユーザーが離脱しにくく、投稿を見た流れでそのまま行動してもらいやすくなります。
特に「料理の注文」「予約する」「席を予約する」ボタンは飲食店やサロンなどの実店舗に有用な機能です。
ただし「料理を注文 」「予約する」「席を予約する」の3つのアクションボタンを設置するには、インスタと提携するパートナー企業のサービスを利用する 必要があります。
インサイト(分析機能)
インサイトとは、インスタが無料で提供する分析機能で、例えば以下のようなデータを確認できます。
• リーチしたアカウント数 • エンゲージメント数 • インプレッション数 • ウェブサイトへのアクセス数 • フォロワーの属性(年齢、性別、居住地域など) • フォロワーのアクティブな時間帯 など |
インサイトを活用すると、アカウントに関心があるユーザー層や、人気のあるコンテンツを把握できます。データをもとにPDCAを回すことで、効果的なコンテンツ戦略を立てられます。
広告機能
ビジネスアカウントでは、ユーザーが閲覧するフィード投稿やストーリーズなど に広告を出稿できます。
広告はインスタ内やFacebookページ、Meta広告マネージャーから作成可能です 。また、過去の投稿も広告として使用でき、ユーザーの反応が良かった投稿そのまま広告として活用することもできます。
広告機能を活用すると、フォロワー以外のユーザーにも投稿を届けられるため、商品・サービスの認知度向上や新規顧客の獲得につながります。
Instagramショッピング
Instagramショッピングでは、 インスタ上にショップを開設したり、ECサイトと連携したりできます。
これにより、インスタに投稿した写真や動画にある商品をタップするなど、簡単な操作でショップページへアクセスできるようになるので、商品に興味を持ったユーザーをスムーズに誘導できることが大きな魅力です。
DM受信箱のフォルダー分け
ビジネスアカウントでは、DMを「メイン」「一般」「リクエスト」の3つ のフォルダーで管理することができます。
すべてのメッセージは最初に「メイン」に表示され、あとで確認したいものはスワイプして「一般」へ移動できます。また「リクエスト」には、承認していないメッセージが自動で振り分けられます。
このように、受信箱が用途別に分かれていることで、大量に届くメッセージを効率的に管理できます。
関連記事:インスタのビジネスチャットとは何か?活用方法を解説
チャットの返信テンプレートなどのメッセージツール
ビジネスアカウントでは、「返信テンプレート」を保存できる 機能があり、都度同じ内容を入力する手間が省けます。
また、「よくある質問」とその回答を設定して、自動返信することも可能です。これにより、返信対応の時間を短縮できるだけでなく、営業時間外でも対応できます。
ほかのSNSとの連携
ビジネスアカウントではほかのSNSと連携してより便利に使うことが可能です。
例えば、インスタと同じくMetaが運営しているFacebookと連携させれば、インスタで投稿した内容をFacebookページにも同時に投稿できます。投稿の手間が減るだけでなく、より多くの人にアプローチできるのが良い点です。
欧米圏でよく使われているメッセージアプリのWhatsAppと連携させると、インスタのプロフィールに連絡先オプションが追加されます。このオプションをタップすることで、顧客は簡単にWhatsAppでメッセージを送信することが可能です。
また、インスタとLINEを直接紐づける機能はないものの、インスタのプロフィール欄にはリンクを設定できる箇所があります。該当箇所にLINEの友だち追加用URLを設置しておけば、公式LINEへ誘導できます。
その他の機能
そのほか、以下のような機能もあります。
• Facebookとの連携:Meta公式ツール 「Meta Business Suite」を利用すると、Facebookとインスタのビジネスアカウントの一元管理が可能です。同じコンテンツを同時に投稿することも可能なため、投稿の手間を軽減できます。
• 投稿の日時指定 : 最大75日後まで投稿の日時指定ができます。また、日時指定した投稿は一日に最大25件作成可能です。
• メンションの許可 :自身をメンションできるユーザーの選択が可能です。メンション付きの投稿は、クリックするだけでプロフィールに移動できるため、ブランドの認知度向上が期待できます。
• 認証バッジのリクエスト:本物のアカウントであることを示す「認証バッジ」をリクエストできます。取得すると偽アカウントでないことを証明でき、信頼性が高まります。
ビジネスアカウントの切り替え方・作り方

ここからは、ビジネスアカウントへの切り替え方と、インスタのアカウントの開設方法を紹介します。
ビジネスアカウントへの切り替え方法
すでにインスタの個人アカウントをお持ちの方は、以下の手順でビジネスアカウントへ切り替えましょう。
手順1:プロフィールを開き、画面右上の三本線をタップする

手順2:設定画面内にある「アカウントの種類とツール」をタップする

手順3:「プロアカウントに切り替える」をタップする

手順4:プロアカウントについての説明画面で「次へ」をタップする

手順5:該当するカテゴリを検索して選択し、「プロアカウントに切り替える」をタップする

手順6:ビジネスアカウントかクリエイターアカウントかを選択できるため、「ビジネス」を選択して「次へ」をタップする

このあと、任意で連絡先情報の入力やFacebookページへのリンク、アカウントの設定を行うか、もしくはスキップして完了です。

アカウントの開設方法
これからインスタを始める方は、以下の手順を参考に個人アカウントを開設してから、ビジネスアカウントへ切り替えましょう。
手順1:インスタのアプリをダウンロードする
手順2:インストールしたアプリを開き、「新しいアカウントを作成」をタップする
手順3:電話番号もしくはメールアドレスを入力し、「次へ」をタップする
手順4:携帯番号もしくはメールアドレスに届く認証コードを入力し、「次へ」をタップする
手順5:パスワード、生年月日、名前、ユーザーネーム(ID)を入力し、「次へ」をタップする
手順6:インスタの利用規約とポリシーを確認して、「同意する」をタップする
手順7:プロフィールの画面右上にある三本線をタップする
手順8:「アカウントの種類とツール 」をタップする
手順9:「プロアカウントに切り替える」をタップ
手順10:ビジネスに該当するカテゴリを選択する
手順11:ビジネスアカウントかクリエイターアカウントかを選択できるため、「ビジネス」をタップする
手順12:任意で連絡先情報、Facebookページのリンク、その他の設定をする
ビジネスアカウントを開設するときに注意すること
ビジネスアカウントを設定する際は、以下の点に注意しましょう。
• ビジネス用のメールアドレスで登録する
先述のとおりビジネスアカウントでは住所や連絡先の情報を表示できます。誤って不特定多数のユーザーに個人のメールアドレスが公開されることを防ぐため、ビジネス用のメールアドレスで登録しましょう。
• 連絡先やFacebookの同期は慎重に行なう
個人のスマートフォンで連絡先やFacebookの同期を行なうと、プライベートな連絡先も連携してしまう恐れがあるため、注意が必要です。
• 2段階認証を設定する
アカウントの乗っ取りを防ぐため、2段階認証を設定しておきましょう。万が一乗っ取られると、ほかのユーザーにも被害がおよぶ恐れがあるため、必ず設定してください。
• 最低年齢を設定する
アルコールなど年齢制限のある商品・サービスを取り扱う場合は、最低年齢の設定をし、20歳未満は閲覧できないようにするなどの設定をしておきましょう。
これら以外にも、ビジネスアカウントは非公開設定にできないという仕様もあるため、注意しましょう。
ビジネスに活用するうえで設定しておきたい部分

ビジネスアカウントを効果的に活用するには、ユーザーにとってわかりやすく、魅力的なページを作成することが重要です。
ここでは、ビジネスアカウントの運用を成功させるために設定しておくべきポイントを4つ紹介します。
プロフィールを充実させる
プロフィールの内容によって、ビジネスの第一印象や信頼性は大きく変わります。
アイコンにはブランドロゴを設定し、投稿の色味やフォントをブランドイメージに統一することで、より印象に残りやすくなります。
また、自己紹介文にはビジネスの内容(どのようなお店・サービスなのか)を簡潔に記載することが重要です。営業時間なども含め、ユーザーが必要な情報をすぐに見られるようにしましょう。
ホームページやECサイトがあれば、忘れずにリンクも掲載しましょう。
見てほしい投稿をピン留めする
インスタでは、ユーザーに見てほしい投稿を最大3つまで「ピン留め(固定)」できます。
この機能はビジネスアカウント限定ではありませんが、投稿の最上部に表示し続けられるため、注目してほしいコンテンツをより多くのユーザーに見てもらうことができます。
自社・店舗の外装や内装、メニュー、キャンペーン情報など、見てもらいたい投稿のほかにも、閲覧数が多い投稿や、反響の大きい投稿をピン留めするのも効果的です。
ストーリーズハイライトを活用する
ハイライトはプロフィール画面の自己紹介文の下に自分が選んだストーリーズをカテゴリごとに表示できる機能です。通常、ストーリーズは投稿から24時間後に消えますが、ハイライトに追加すれば消えることなくいつでも閲覧できるようになります。
商品情報や営業情報、FAQ、キャンペーン情報など、カテゴリ別に整理してユーザーに伝えたい情報やユーザーが知りたい情報を見つけやすくしましょう。
アクションボタンの設置
「料理を注文」「席を予約する」などのアクションボタンは、少ない操作で目的のアクションユーザーにとってもらうことができるようになるため、積極的に設定しましょう。
ただし、「連絡先」ボタンを表示している場合、アクションボタンが表示されず に隠れることがあります。
ハイライト上部の「フォロー」「メッセージ」などが並んでいる右側の「∨」ボタンをタップすると表示されますが、インスタに慣れていないユーザーは気付きにくいかもしれません。
そのため、どのボタンを優先的に表示させるか考慮することも重要です。
インスタのビジネスアカウントの運用に役立つツール
先述のとおり、一部のアクションボタン設置には、パートナー企業が提供しているサービスの利用が必要です。
飲食店の ビジネスアカウントを運営している方におすすめなのが、初期費用や予約手数料が無料の「集客コボット for SNS Booster」です。
集客コボット for SNS Boosterでは、インスタのプロフィールに「席を予約する 」ボタンを設置できるほか、Googleからの予約受け付け、加えて外部グルメサイトの予約状況を一括管理したり、予約実績のレポートを確認したりできます。
そのため、ユーザーの利便性の向上だけでなく、業務の効率化にも役立つのが特徴です。
まとめ:インスタのビジネスアカウントを最大限集客や運用効率化に活用しよう!
ビジネスアカウントでは、ビジネス情報の表示、アクションボタンの設置、インサイト機能など、個人アカウントにはない機能を利用できます。これらの機能は、集客や運用の効率化に役立つため、積極的に活用しましょう。
ビジネスアカウントを効果的に運用するには、プロフィールを充実させピン留めやストーリーズハイライトを活用したりなどして、商品購入や来店の後押しとなる情報を提供できるようにすることが重要です。加えて、興味を持ってくれたユーザーに行動につなげてもらえるよう、アクションボタンの適切な設定もプラスアルファでぜひやりたいところです。
ぜひご紹介した機能や外部サービスを活用してみてください。
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