あらゆる業界で求められるDX人材に必要なスキル・マインドセットとは一体どのようなものでしょうか。今回は、DX人材といわれる職業をリストアップし、育成方法について解説していきます。
DX人材と
IPA「情報推進機構」の定義によると、DX人材とは以下のような人材のことを指します。
人材の呼称例 | 人材の役割 |
---|---|
プロデューサー | DXやデジタルビジネスの実現を主導するリーダー格の人材(CDO含む) |
ビジネスデザイナー | DXやデジタルビジネスの企画・立案・推進等を担う人材 |
アーキテクト | DXやデジタルビジネスに関するシステムを設計できる人材 |
データサイエンティスト/AIエンジニア | DXに関するデジタル技術(AI・IoT等)やデータ解析に精通した人材 |
UXデザイナー | DXやデジタルビジネスに関するシステムのユーザー向けデザインを担当する人材 |
エンジニア/プログラマ | 上記以外にデジタルシステムの実装やインフラ構築等を担う人材 |
出典:IPA「情報処理推進機構」(「デジタル・トランスフォーメーション推進人材の機能と役割のあり方に関する調査」)
東証一部上場企業を含む国内企業100社程に行ったアンケートによると、UXデザイナーや、エンジニア/プログラマといった人材は比較的足りている印象があるが、プロデューサーやビジネスデザイナー、アーキテクト、データサイエンティスト/AIエンジニアは大幅に不足していると感じている企業が多数であることが分かりました。
多くの企業がビジネスモデル変革の必要性を感じているにも関わらず、実際の取り組みで効果を感じられている企業は3割程度と、DXの取り組みの成果を創出するには多くの時間を要することが報告されています。
DX人材に求められるスキル
新たなビジネスモデル創出のニ3ーズに合わせて、今後ますます求められるDX人材には以下のようなスキルが求められるといわれています。
・データサイエンス・ITを活用したモデル開発、アプリケーションの実装
・ビジネスモデル設計・サービス開発手法の知見
・プロジェクトマネジメント
DX人材に求められるスキルはこれら全てのスキルではなく、いずれか1つであり、3つのスキルを持ったDX人材を自社で抱えることで、「DX専門組織」を設置することが可能となります。
データサイエンス・ITを活用したモデル開発、アプリケーションの実装
AIや機械学習に精通している必要があり、システムモデルの開発や、アプリケーションの実装などのスキルを有している必要があります。その他にも、フロントエンドやバックエンドの実装、SaaS活用の知見といった幅広いスキルが求められます。
ビジネスモデル設計・サービス開発手法の知見
新しいビジネスモデルを創出すべく、業務設計スキルや、UI・UXといったデザインスキルを有している人材が求められます。上述のDX人材ではUXデザイナーなどが該当します。
プロジェクトマネジメント
DX専門組織を形成する上で欠かせないのが、DX推進をマネジメントする人材です。「人材選出」や「方針策定」などを行い、組織としての取り組みの優先順位を決定します。
DX人材に必須のマインドセット
DX人材に必要なスキルは紹介しましたが、DX推進において最も重要なのは以下のような「マインドセット」を持っている人材とされています。
・ある程度の失敗が許容できる
・新しい知識・スキルの習得に抵抗がない
・成功するまで挑戦を続けられる
DXを実現させるにはいくつもの壁が存在します。既存システムの問題点を把握し、新システム導入のために廃棄・軽量化を実行する中で、失敗を経験したり、新しい知識・スキルを身につけたりする必要が出てきます。つまり、「DXを成功させるまで挑戦を止めない」といったマインドセットを持った人材が求められているのです。
DX人材の育成方法
DX人材を育成する方法には、主に以下の3つがあります。
・ITスキル・リテラシー習得を目的とした講座受講
・OJTで実践経験を積む
・外部のプロに人材育成を依頼する
まずはITスキル・リテラシー習得を目的とした講座の受講などが必要となります。短期間での習得はモチベーション維持なども難しいため、必要に応じて外部のプロに依頼するなど、人材育成の環境を整えてあげることも必要でしょう。自社リソースでDX人材を抱えることができれば、OJTを活用して他の人材の実践経験を積むことも可能となります。
DX人材は育成と確保のどちらがいいのか
DX人材の育成or確保は、DXで実現したいこと(ゴール)から逆算して考えることが重要です。「DX推進ガイドライン」などを参考にし、「自社のゴールがどこに設定されるべきなのか」を検討するところから始めましょう。
DXの推進方法については「DX推進を阻む5つの課題と解決方法について解説」を参考にしてください。
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