配車システムとは?配車管理・自動配車・車両管理のおすすめシステム│コボットLAB

配車システムとは?配車管理・自動配車・車両管理のおすすめシステム

配送ルート

物流サービスの業務効率化を実現する方法の一つに、配車システムの導入があります。配車システムを導入すれば、業務の効率化を図れることはもちろん、コストの削減や安全面の向上などさまざまな嬉しいメリットが期待できます。

とはいえ、「配車システムの仕組みがよくわからない」「どの配車システムを選べば良いの?」などと疑問に感じている方は多いものです。そこで今回は、配車システムの導入メリットや主要機能、おすすめの配車システムを6種類紹介します。

配車システムとは?

配車システムとは、主に物流業界において、配車管理や配送ルートの作成、車両管理などの効率化を目的としたシステム・サービスのことです。配車計画作成や配送業務などの効率化や、負担・コストの削減などの効果が見込めることから、物流業界を中心にさまざまな企業で導入が進んでいます。


配車システムを導入するメリット

続いて、配車システムを導入することで期待できる主なメリットを3つ紹介します。

業務の効率化

配車システムを導入するメリットの1つ目は、業務の効率化です。配車システムを導入することで、配車の管理者とドライバー双方の業務効率化を実現できます。

まず、配車システムではデジタル上で配車計画を作成したり、車両の積載量や道路事情などをすべて考慮した上で最適な配送計画を提案してもらったりすることができます。そのため、配車担当者の日々の配車計画の業務負担を大幅に軽減することが可能です。

また、リアルタイムでの車両の動態管理を可能にすることで、あらゆる確認作業もスムーズに行えるようになります。さらに、AI(人工知能)に最も効率的な配送ルートを提案してもらうことで、ドライバーも効率良く配送業務をこなせるようになります。

コストの削減

配車システムの導入メリットの2つ目は、あらゆるコストを削減できることです。配車担当者やドライバーの業務が効率化されると、車両や人材などのリソースや業務・時間的なムダを大幅に省けるため、結果的にコストの削減につながります。

配車計画が最適化されていない状態では、積載率が低い車両や余分な人員が稼働していることが少なくありません。ムダのない配車計画ができれば、ムダなコストを削減できるのはもちろんのこと、利益の最大化も目指せます。

柔軟性の向上

配車システムの導入メリットの3つ目は、トラブル対応の柔軟性が向上することです。車両の現在位置や配達ルートなどの情報をリアルタイムで把握できるので、遅延や車両の不具合などのトラブル発生時にも、スムーズかつ柔軟な指示を送れるようになります。


配車システムの主要機能

配車システムには、大きく分けて3つの主要機能があります。ここでは、それぞれの機能でできることを詳しく解説していきます。

配車管理機能

配車管理機能とは、地図やGPSなどを用いて車両ごとの業務計画を管理する機能のことです。積載量や積載率などをもとに、どの車両がどこの配送ルートを回るのかといった計画を1日単位または週・月単位で行います。

従来通り配車担当者が作業することに変わりはありませんが、業務効率化に効果的です。

自動配車(配車ルート作成)機能

自動配車(配車ルート作成)機能とは、効率的でムダのない配送ルートを作成する機能のことです。車両のサイズや積載量はもちろんのこと、渋滞予測や交通規制などの道路事情を踏まえた上で、最も効率的な配送ルートを提案することができます。

配車管理機能と混同されがちですが、自動配車機能は配車ルートをAIやアルゴリズムが自動で作成するという点が特徴です。土地勘や経験の浅い担当者でも、配車に悩むことなく即戦力となれます。

車両管理機能

車両管理とは、事業所の有する複数の車両の位置情報や運行情報などを管理・記録できるシステムのことです。車両の位置や動態をリアルタイムで管理することにより、スケジュールに沿った運行ができているか確認できるのはもちろんのこと、ドライバーの安全面を把握できるなどのメリットがあります。


配車システムの選び方・比較の仕方

配車システム

ここまで、配車システムの導入メリットと主要機能についてお伝えしました。そこで次に、「何を基準に配車システムを選んだら良いの?」とお悩みの方に向けて、配車システムの選び方と比較のポイントを紹介します。

機能

上記でお伝えしたように、配車システムは「配車管理」「自動配車」「車両管理」の3つの機能に大別されます。そのため、まずはどの機能を導入したいのかを明確にしましょう。

なぜなら一口に「配車システム」と言っても、自社が抱える課題や優先的に効率化したい業務の内容によって、導入すべきシステムは異なるからです。

例えば、配車担当者の配車計画業務の効率化を図りたいのであれば、配車管理システムの導入が理想です。しかし、「新人でも効率的なルート作成をできるようにすること」や「配車計画の属人化の解消」を課題として挙げているのであれば、AIが自動でルートを作成できる自動配車システムの導入が効果的です。

また、ドライバーの安全面や労働環境の強化を目的とするのであれば、「車両管理」に特化したシステムを導入するのが良いでしょう。このように、自社の課題解決に役立つ機能の備わった配車システムを選ぶことで、メリットを最大化できます。

提供タイプ

次に押さえておきたいのが、システムの提供タイプです。配車システムには、大きく分けて「インストール型」と「クラウド型」の2種があり、自社にとって導入しやすいタイプを選ぶことが重要です。

インストール型とは、主にパソコンにシステムをインストールして使用するシステムのことです。主に配車管理担当者がオフィスなどで使用するもので、配車計画などをデジタル化して管理することに特化しています。

一方、クラウド型の配車システムは、パソコンなどの端末にインストールする必要がなく、インターネット環境さえあれば導入できる手軽さが魅力です。外出先でもタブレットやスマホから使用することができるので、管理担当者だけでなくドライバーの使用にも適しています。

また、配車計画などの最新情報をオンラインで共有することも可能です。事業所での利用だけでなく、ドライバーとの情報共有なども視野に入れているのであれば、クラウド型のシステムの導入がおすすめです。

価格

一口に「配車システム」と言っても、導入費用や月額費用はさまざまです。また、同じサービスでも導入台数や使用人数などによって、月額費用は異なります。

配車システムの多くは月額費用を一般公開していませんので、気になったサービスを見つけたら問合せをし、費用を比較してみると良いでしょう。


おすすめの配車システム:配車管理編

ここからは、実際におすすめの配車システムを紹介していきます。まずは、「配車管理」に特化したシステムを2つ紹介します。

配車管理システム

配車管理システムは、日立物流ソフトウェア株式会社が提供する配車マン支援のシステムです。伝票明細や積載率を表示でき、積載率の高いムダのない配車組みを実現できます。

当システムの最大の特徴は、視覚的・直感的にわかりやすい操作性です。地図やガントチャートなどを用いて、ドラッグ&ドロップで簡単に配車計画を作成・管理できます。「配車管理システムを導入するのは初めて」「システムを使いこなせるか不安」という方におすすめのシステムです。

主要機能
・複数配車計画
・運行計画
・帰り便への配車割付

料金
・要問合せ

配車管理システム

使えるくらうど配車管理

使えるくらうど配車管理は、アサクラソフト株式会社が提供する配車管理システムです。名前からわかるように、クラウド型のシステムということもあり、次々と更新される配車状況をリアルタイムで管理・共有できることが強みです。

また、システム上で受注したデータは、車号ごとなどに分類して集計・Excel出力することができるため、集計作業の効率化も行えます。使えるくらうど配車管理は、インターネット環境があれば導入可能という手軽さも魅力の一つです。料金プランは一般公開されていないので、気になった方は問合せしてみてください。

主要機能
・配車計画の管理・共有
・自動集計(Excel出力)

料金
・要問合せ

使えるくらうど配車管理


おすすめの配車システム:自動配車編

続いて、自動配車(配車ルート作成)に特化した配車システムを2つ紹介します。

LYNA 自動配車クラウド

LYNA 自動配車クラウドは、株式会社ライナロジクスが提供する自動配車サービスです。

「入社1年目の社員でも、ベテラン同様の配車スキル」をスローガンとして掲げており、誰でも直感的に使いこなせる操作性が魅力となっています。また、インストールが不要でインターネット環境さえあれば、利用・共有できる点においても大変優れています。

何十万通りの計画を瞬時にシミュレーションし、コスト・時間削減に最も優れた配送ルートをAIアルゴリズムが瞬時に提案してくれます。利用料金の目安は月5万円からとなっていますが、拠点数や車両台数などによって異なりますので、詳しくは問合せてみることをおすすめします。

主要機能
・自動配車計画

料金
・月5万円〜

LYNA 自動配車クラウド


おすすめの配車システム:車両管理編

続いて、車両管理に特化したおすすめの配車システムを2つ紹介します。

Cariot

Cariot(キャリオット)は、株式会社フレクトが提供する車両管理システムです。車両の位置情報や走行データ、や配送計画などをパソコンまたはスマホアプリからリアルタイムで確認できます。

Cariotでは、車両データの確認・管理に特化した「Cariot Device」と、ドライバーの状況把握に最適な「Cariot Mobile」の2つのパッケージが提供されています。

例えば、Cariot Deviceの場合、シガーソケットにデバイスを差し込むだけで簡単にデータ取得を開始できます。

いずれのパッケージも導入費用は無料です。月額費用に関しては、契約台数などによって異なるため、問合せが必要です。

主要機能
・車両の現状把握・共有
・データの蓄積・分析
・最適なルート設計

料金
・導入費用:0円
・月額費用:要問合せ

Cariot

ロジこんぱすLite

ロジこんぱすLiteは、株式会社システックが提供するクラウド型の社用車管理サービスです。

OBDⅡタイプまたはシガーソケットタイプの端末を車両に接続するだけで、簡単に車両の運行状況を見える化することができます。

車両の位置情報をリアルタイムで確認することはもちろん、走行ルートを追跡したり、スピードの出し過ぎや急ブレーキを検知したりするなど、さまざまな管理ができます。

シガーソケットタイプは、初期費用が0円のレンタルプランの契約も可能です。「初期費用を抑えて導入したい」「コスパ重視でシステムを選びたい」という方におすすめです。

主要機能
・ルート追跡
・位置管理
・安全運転管理
・レポート出力

料金
・初期費用:0円
・月額費用:要問合せ

ロジこんぱすLite


まとめ

今回は、物流業界で導入したい「配車システム」のメリットや機能、おすすめシステムについて紹介しました。

自社の抱える課題や業務形式などに合わせて適切な配車システムを選ぶことで、管理・配送業務の効率化や負担・コストの削減、トラブル対応における柔軟性の向上などさまざまなメリットが期待できます。

クラウド型の配車システムなら、初期費用を抑えて手軽に導入することが可能です。ぜひこの機会に、配車システムの導入を検討してみてください。

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