採用面接とは?質問内容・面接の流れ・面接官の役割を解説

2022/03/31 コボットコラム
採用面接

優秀な人材の獲得・応募者の入社意欲向上・企業のイメージアップなど、採用面接を担当する面接官には多くの期待が寄せられています。応募者にとって面接官の印象=企業イメージに直結するため、良い印象を与えられるよう誠実な振舞いが必要です。

ただし、面接官に必要な能力や役割が具体的にどのような内容か把握できていない方も多いのではないでしょうか?今回の記事では、採用面接での面接官の役割や必要な能力、準備すべき内容について解説します。

採用面接とは

採用面接は、若返りや人材不足解消・企業文化継承など、新規人材獲得のために行う面接です。新卒採用や中途採用ともに欠かさず実施する選考です。企業規模が大きく採用人数も多い大企業の場合、若手社員・人事担当者・現場管理職など、さまざまな社員と面接を行います。

優秀な人材獲得と入社後の早期離職防止を両立させるため、面接官を務める方には応募者を見極める力が要求されます。また、企業にとって面接は「人材を見極める場」である一方、求職者にとっては「入社する企業を選定する場」です。

面接官の印象が悪かった場合は企業イメージが悪化し、選考・内定辞退につながるため注意してください。

採用面接で求められる面接官の役割

面接官に求められる能力は次の3点です。

  • ・応募者の見極め
  • ・自社を魅力的に紹介する力
  • ・応募者の志望度を高める会社の広告塔

いずれも重要な要素です。一つひとつ解説していきましょう。

応募者の見極め

自社の社風・既存社員との相性・応募者の適性など、さまざまな点を考慮して自社にフィットするか判断しなければなりません。採用面接は将来の会社の中枢を担う人材を発掘する場だからです。

新卒採用は企業文化の継承、中途採用は即戦力の人材獲得など、採用形態によって目的は異なりますが、どちらも会社を支える人材獲得を目指している事実に変わりはありません。

姿勢・表情・声など、会話内容だけではなく面接中の動作もチェックするようにしてください。

また、応募者は面接対策を入念に行い、本番に臨んでいます。「志望理由」「なぜ転職を考えているか」など、マニュアル通りの質問だけでは応募者の人柄を知るための情報を満足に引き出せません。

「ストレスが溜まったときの発散方法」「友人からどんな性格と評価されるか」など、応募者の人間性が伺える質問を交えると、履歴書や職務経歴書には記載されていない情報を引き出せます。

面接時のチェックポイント

観察事項 見極め内容 ポイント
姿勢 ・入室作法
・着座時の姿勢
・立ち方
・歩き方
・極度におどおどしている場合は、自信が無い証拠
・会話時の視線
・目力の有無
・目力=意思の強さ
・どのような質問で語尾や声の・トーンに変化があったかを確認 ・嘘をついている場合や回答内容に自信がない時
動作 ・質問への反応速度
・会話のテンポ
・質問時の頷きの有無
・志望度が低い=頷きの回数が減少
・面接官への印象が悪い場合も同様
感情 ・状況に応じた感情演出
・共感した場合の微笑みの有無
・場に応じた感情演出=他人への感受性や協調性の高さを表すバロメータ

自社を魅力的に紹介する力は、優秀な人材を獲得するために必要です。質問を繰り返す中で優れたスキル・実績を持っている人材と見抜けたとしても、応募者が必ずしも第一志望であるとは限りません。

特に新卒採用の場合、学生は数十社の企業にエントリーをしながら選考を進めているため、競合他社との競争も激しいです。

応募者の入社意欲を高めるためには、業務内容・職場の雰囲気・労働条件などを伝え、採用したい姿勢をアピールする必要があります。面接官の印象は入社意欲に大きく影響してくるため、自社の魅力や強みを面接前に整理しておいてください。

ただし、良い面ばかり伝えすぎると、応募者が入社後にギャップを覚え早期離職につながる可能性もあります。自社が抱えている課題を可能な範囲で伝えてください。

応募者の志望度を高める会社の広告塔

会社の顔として面接官の役割を務めている自覚を持って面接に臨んでください。応募者にとって、面接官の印象=企業イメージにつながるからです。2022年卒業予定の学生を対象にしたHRproの調査では、90%の学生が面接官の印象によって応募意欲が増減したと回答しています。

入社基準に満たなかった応募者は今後、商品・サービスを購入してもらう「お客様」として自社を支える大事なファンの一人になる可能性があります。高圧的な態度や不機嫌な表情などで悪印象を与えた場合は、SNSで拡散され企業のブランドイメージを落とす結果につながるため避けてください。

また、面接官には限られた時間で、応募者一人ひとりの素を引き出す姿勢が求められます。雰囲気作り・質問内容・話を聞く表情など、応募者に寄り添う姿勢が重要です。

印象の良い・悪い面接官の例

良い印象例 悪い印象例
・雑談を交えて緊張を和らげてくれた
・終始笑顔で話しを聞いてくれた
・私自身に関する質問が多く、応募者の人柄を理解する姿勢に好感を抱いた
・面接後にフィードバックをもらえた
・楽しく会話をする姿勢が伺えた
・態度が高圧的で意見を否定された
・終始興味が無さそうな態度だった
・人格やこちらの意見を否定された
・罵声を浴びせられた
・エントリーシートを読んでいなかった

面接官に必要な能力は、次の5つです。応募者と良好な関係を築くためにいずれも欠かせない能力です。

  • ・質問力
  • ・雰囲気作り
  • ・共感力
  • ・感情制御力
  • ・マナー

質問力

圧迫面接にならないよう心掛けながら、応募者の素の反応を多く引き出せるよう質問を行います。下記に質問の例をまとめましたので、ご活用ください。応募者が残してきた実績に注目が集まりがちですが、結果を出すために工夫してきたプロセスも非常に重要です。

「どのような課題があり、課題解決のためにどのような工夫を重ねたか」がわかるよう、回答を引き出してください。また、面接官には人の行動や成長に関心を持てる方を選出してください。

人への関心が薄い方に面接官を任せた場合、「学生時代に力を注いできたエピソード」「なぜ転職活動を始めているのか」など、マニュアル通りの質問に偏る可能性があるからです。

質問事例

仕事観 人間性 職務適正 退職理由
内容 ・志望理由
・会社選びの軸
・入社後の目標
・他社との違い
・自社の魅力
・働く上でモチベーションを高める要素
・これまでの人間関係で苦労してきたことと対処方法
・ストレスが溜まった時の発散方法
・仕事で失敗した時の立ち直り方
・これまでの人生で努力してきたことの有無
・日常生活で勉強していること
・経験してきた業務内容の詳細
・社内外で関わってきた方について
・業務をスムーズに進める上で工夫した点
・これまでの仕事で最も努力してきたこと
・業務での目標
・退職を考えるきっかけ
・応募職種と現職との違い
・現職に残っても良いと思える条件
・転職活動までブランクが発生した理由
目的 ・ミスマッチ防止
・早期離職回避
・自社へ何を期待しているかを把握
・履歴書や職務経歴書に記載されていない情報の獲得
・社風と応募者の性格がマッチするか判断
・結果を出すために努力を継続できるかを確認
・協調性
・コミュニケーション能力
・転職活動への熱意確認
・応募職種への志望度確認
・仕事への意欲を把握

多くの応募者は緊張しているため、リラックスさせるための雰囲気作りが重要です。いきなり質問を始めると応募者も身構えてしまい、本音を引き出せません。場合によっては応募者に圧迫面接を受けた印象を与えてしまい、応募意欲低下や選考辞退につながります。

最初は交通手段・趣味・天気の話など、雑談を交えてから本格的な質問へ移行する形を取ってください。

アイスブレイクの事例

  • ・自宅からどのくらいの時間かかりましたか
  • ・以前は運動部で活躍されていたんですね
  • ・本日は仕事帰りですか

共感力

面接では、相手の話を聞く姿勢が問われています。頷き・表情・視線に気を配り、応募者の話を真剣に聞いている姿勢を表現することが重要です。

会話を遮る態度や終始下を向いていると、応募者に「機械的な面接」や「流れ作業」との印象を与えます。不信感を与え、選考辞退につながりますので注意してください。

また、応募者が緊張によって会話のスピードが速くなるケースが多いため、面接官がゆっくりとしたテンポで質問を行い、応募者の緊張を和らげてください。真摯に話を伺う姿勢が伝わると、合否の結果を問わず応募者に良い印象を与えられます。

感情制御能力

選考の中で自社とマッチしない人材だとわかっても、面接が終わるまでは表情に出さないでください。応募者は敏感に面接官の表情の変化を察知するからです。無表情、上から目線、高圧的な態度は特に悪い印象を与えますので、注意してください。

態度が悪いとSNSに悪評が掲載されて不特定多数の方に情報が出回り、企業イメージが悪化します。

マナー

企業の広告塔として、身だしなみ・ことば遣い・ビジネスマナーに気を配ってください。採用面接は面接官が応募者を選定する場である一方、応募者が入社したい企業を選定する場でもあるからです。

仮に面接官が汚れの目立つ靴・シワだらけのスーツ・ぼさぼさの髪型だった場合、応募者に不快感を与え選考辞退につながります。さらに、脚を組む・背もたれに寄り掛かる・頬杖をつくなどの行動は、相手に偉そうな印象を与えるため避けてください。

面接官に指名された方は、清潔感のある服装や丁寧なことば遣い、上品なメイクを施し、本番に臨んでください。

採用担当者が面接に臨む前に準備すべき内容

採用担当者が面接に臨む前に準備すべきもの

面接前に取り組むべき内容は次の4点です。一つひとつ解説していきます。

  • ・求める人物像の明確化
  • ・スキルの優先事項を社内で共有
  • ・面接官トレーニング
  • ・面接評価シートの作成

求める人物像の明確化

スペックや経験、価値観などを具体的に絞り込んだ特定の人物像を作り上げると、自社に必要な人材を獲得できる確率が高まります。社内で共通認識が図れているため、評価のブレが少なくなるからです。

また、自社の社風や既存社員との相性が良い人材を獲得するためには、どのような要素が必要かを考えてみてください。相性が悪いと高い能力を持っていたとしても早期離職につながる他、社内の雰囲気も悪化します。

ペルソナの具体例

項目 内容
年齢と性別 30歳の独身男性
学歴 都内有名私大の経営学部卒業
職業 食品メーカーの営業マン
スキル 運転免許
経歴 入社7年目、新人の教育係を担当
年収 500万円
最近の悩み コストばかりが優先される営業スタイルに疑問を持つ。もっと顧客と共に仕事を作り上げる経験をしたい。
企業へ求める要素 ・職場の人間関係が良好
・長く働ける環境
・安定した給料

募集職種に求められるさまざまなスキルにおいて、どの能力を重視するか社内で共有してください。優先順位の明確化=最も応募者に求めている能力だからです。

たとえば、営業マンは顧客と良好な関係を築き、安定した売上を維持することが求められます。契約を継続して受注するためには、顧客から信頼を得なければなりません。信頼を獲得するためには、コミュニケーション能力・課題発見力・傾聴力など、さまざまな能力が必要です。

ただし、最初からすべてのスキルを兼ね備えている人材はほとんどいません。多くのビジネスマンはさまざまな仕事を経験し、営業マンとして必要なスキルを身に付けていきます。自社の教育体制や実務を通して能力を高められるかを見極めてください。

また、職種を問わず苦しい時期があっても辞めずに仕事を続けられるかどうか、精神力の強さも重要な要素の一つです。忍耐力に乏しい人材を採用した場合は早期離職につながり、採用や教育に掛けたコストがすべて無駄になるからです。スポーツ・勉強・アルバイトなど、一つのことを継続してきた経験があるかを選考で確認してください。

面接官トレーニング

採用コンサルティング会社が主催する研修会への参加やロールプレイングの実施で、面接官としてのスキルを磨けます。質問力や雰囲気作り、ビジネスマナーなど、客観的な視点に基づくフィードバックを得られるからです。

応募者に好印象を与え志望率を高められるよう、本番までに課題克服に努めてください。面接官としてのスキルが高まると応募者を見極める力が養われ、ミスマッチのリスクを最小限に抑えられます。

面接官トレーニングによる主なメリット

メリット 期待される効果
・面接での質問力や傾聴力向上
・評価基準の明確化
・応募者を見極める判断精度向上
・応募者の志望度向上
・ビジネスマナーが洗練
・優秀な人材の獲得
・選考・内定辞退防止
・企業のイメージアップ

面接評価シートの作成

面接での評価基準・項目を可視化したシートで、面接官のスキルに左右されない採用が実現できます。応募者の能力を客観的な視点で評価できるからです。面接官の主観的な評価ではなく、設定した各項目をどの程度満たしているかで評価するため、自社に合った人材を獲得できる可能性が高まります。

ただし、評価シートを作り込み過ぎると、マニュアル通りの質問に偏る場合や面接中の採点へ過度に集中するリスクが発生します。応募者の人間性を引き出せなくなるため、チェック項目は厳選してください。

主なチェック項目

項目 チェックポイント 評価
応募者情報 ・履歴書、職務経歴書、エントリーシートとの相違点有無
身だしなみ ・スーツの着こなし
・髪の長さ
・清潔感
1~5段階評価
志望動機 ・明確な理由の有無
理解力 ・質問に対して的確に回答する能力
・深掘りの質問へも正確に答える力
主体性 ・積極的に取り組む姿勢の有無
・周囲を巻き込む力
向上心 ・新たな知識を貪欲に求める姿勢
・わからないことを積極的に質問する姿勢
・スキル向上のために日々努力する姿勢
ストレス耐性 ・苦しい時に耐えられる力

採用面接で活用したいおすすめツール

採用業務では、ツールを活用することで業務を効率化することができます。ここでは、活用したいおすすめのツールを3つ紹介します。自社の業種形態や課題に応じて使い分けてください。

  • ・面接コボット
  • ・HRコボット
  • ・ホームページコボット

面接コボット

面接コボットは、当社ディップ株式会社が提供する、アルバイトの雇用が多い飲食店・学習塾・スポーツジムなど、店舗向けに開発した採用支援ツールです。特徴は、応募者とのやり取りを自動化できる点です。日程調整・求人からの情報取得・リマインドメールなど、調整業務を自動化し、業務負担を軽減します。

また、応募者のスキル・経験・希望条件を事前に確認できるため、ミスマッチのリスクを最小限に抑えられます。

公式サイト

HRコボット

HRコボットは、当社ディップ株式会社が提供する、1,700社以上の企業に導入されている採用支援サービスです。

特徴は、業務の自動化です。応募者との面接日程調整・営業時間外での求職者からの応募・リマインドメール送信など、工数の掛かる作業を自動化し、採用担当者の業務負担を大幅に軽減します。

また、Web面談機能も搭載しており、必要に応じてオンライン面接も実施可能です。

公式サイト

ホームページコボット

ホームページコボットは、当社ディップ株式会社が提供する、社員の声・職場の雰囲気・仕事内容など、求職者にリアルな情報を発信できる自社ホームページの制作をサポートするサービスです。

特徴は、手厚いサポート体制です。多くの求職者に閲覧してもらえるようSEO対策を施し、検索エンジンでの上位表示を実現します。さらに、ペルソナの設定方法・自社の魅力・求職者への情報発信の方法など、他社との差別化を図るためにどのような対策が必要かを相談できます。

また、UIに優れたCMSを採用しているため、初めてホームページを制作する方でもスムーズに作業を進めることが可能です。

公式サイト

まとめ

自社のニーズに合致した人材や優秀なスキルを持つ人材を獲得するためにも、面接官には応募者を見極める正確な判断が求められます。ミスマッチを避けるためにも、求める人物像や優先して評価するスキル項目を明確化してください。

また、今回紹介した採用支援ツールを自社で導入するサービスを見極めるための判断材料として活用してみてください。

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