飲食店向けの広告の種類は?費用対効果を良くするには│コボットLAB

飲食店向けの広告の種類は?費用対効果を良くするには

飲食店の利益を最大化するためには、広告を配信してターゲット層の来店意欲を促進することが欠かせません。しかし、実際にはインターネット広告一つとってもさまざまな手法があるため、「どの広告を出せば良いのかわからない」と迷っている方も多いものです。

そこで今回は、主な広告の種類と飲食店向けインターネット広告・SP(セールスプロモーション)広告を紹介します。費用対効果良く広告を活用するポイントも併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。

飲食店向けの主な広告の種類

まず、飲食店向けの広告は、「インターネット広告」と「SP広告」の2種類に大別されます。それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるので、しっかりと確認しておきましょう。

インターネット広告

インターネット広告とは、その名のとおりインターネットを活用した広告全般のことです。ウェブサイトやスマホアプリ、SNSなど、インターネット上で幅広く配信することができます。

インターネット広告は、配信するターゲットを効果的に絞りやすい点、そして効果の測定がしやすいという点において優れています。客層に合わせて、広告を配信するユーザーを絞ったり、広告がどのくらい閲覧・クリックされたかを分析したりできることがインターネット広告のメリットです。

また、インターネット広告はテレビや新聞などのマス広告と比較して、少額の予算で始められます。そのため、多額の予算を用意することができない店舗でも広告を配信して集客することができます。

インターネットが広く普及した今、テレビや新聞などの広告費で前年割れが続く中、インターネット広告費は右肩上がりに伸びています。インターネット広告は、デジタル化の進化に伴って、飲食店がぜひとも活用したい広告媒体です。

SP(セールスプロモーション)広告

SP(セールスプロモーション)広告とは、インターネットおよびテレビ、ラジオ、新聞、雑誌を活用しない広告のことです。電車や駅構内に掲載される広告や、新聞と一緒に配布される折込チラシなどが、SP広告に該当します。

一般的に、SP広告は「購買意欲の促進」「商品の販売」を目的としているため、ダイレクトにお店の魅力を伝え、効果的に来店意欲を促進することができます。

テレビや新聞などのマス広告と比較してリーチできる人数は少なくなりますが、見込み客層を狙って訴求できるという点において優れています。


飲食店向けの広告:インターネット広告

ここでは、飲食店の集客に効果的なインターネット広告を紹介します。インターネット広告の利用を検討しているという方はぜひ参考にしてください。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索されたキーワードに応じて、検索結果上部に表示される広告のことです。

特徴は、クリックされた回数に応じて費用が発生するところです。従来の広告掲載とは異なり、出稿にあたって事前に広告料を支払う必要がありません。

1クリックあたりの費用は、オークション形式で決まります。どのキーワードに最大でいくらまで払うかを決めて入札し、競合の数によって単価や掲載される場所が変わります。

注意点として、店舗の客単価が低い場合、リスティング広告の費用対効果が悪くなることがあります。そのため、リスティング広告を活用している小規模な飲食店はあまり多くありません。

費用対効果を高めるためには、競合の有無や他の広告媒体と比較して、より高い費用対効果が見込めるかどうかなどをじっくり検討する必要があるでしょう。

Google ローカル検索広告

Google ローカル検索広告とは、Googleマップ上に配信できる広告のことです。

ローカル検索広告を配信すると、ユーザーが「渋谷 カフェ」「近隣 レストラン」などと検索した際、店舗情報を検索結果の上部に表示させることができます。イメージとしては、リスティング広告のGoogle マップ版のようなものです。

通常の検索結果と同じフォーマットで、店舗名や口コミ評価、営業時間などの情報が掲載されるため、広告特有の不快感を与えずにユーザーにアプローチすることができます。

Google ローカル検索広告は、実際に店舗の近くでレストランやカフェを探しているユーザーに見つけてもらえる点、そして競合他社よりも先にユーザーの目に入るという点において大変優れています。

リスティング広告と同様に、広告上の「場所の詳細を取得」「ルート検索」「電話」「ウェブサイト」のいずれかがクリックされた際のみに課金される仕組みです。

グルメサイト広告

グルメサイト広告とは、飲食店を探すユーザーが利用する「食べログ」や「ぐるなび」などのグルメサイト上に配信できる広告のことです。比較的安価で店舗情報を掲載できる手軽さが魅力です。

また、広告を掲載すると同時に予約を獲得することもできるため一石二鳥です。ここでは代表的なグルメサイトを3つ紹介します。

食べログ

食べログは、月間1億1,000万人以上のユーザーが利用する国内最大級のグルメサイトです。月額10,000円、25,000円、50,000円、100,000円の4つの料金プランがあり、料金が高いほどサイト内に優先的に掲載されます。

長期にわたって掲載することでユーザーによるリアルな口コミが集まるため、より高い集客効果が見込めます。

ぐるなび

ぐるなびは、営業や飲み会などのお店予約の際に使われることが多いグルメサイトです。新年会や歓迎会シーズンを狙ったイベントやキャンペーンなどの情報の掲載に向いています。

ぐるなびの最大のメリットは、無料で利用を開始できるところです。ただし、ぐるなびの検索結果に店舗情報を優先的に掲載したい場合は、10,000円〜の月額料金を支払うことをおすすめします。ぐるなびは、「まずは無料で始めてみたい」という方におすすめです。

ヒトサラ

ヒトサラは、日本全国の飲食店を紹介しているグルメサイトです。取材を通して、お店や料理の魅力を伝えることを目的としており、他のグルメサイトと比較して高級志向なユーザーが多いことが特徴です。また、ユーザーの32%が40代、50代が25%と比較的年齢層も高めです。

月額掲載料金は1万円〜と他のグルメサイトと変わらない料金設定ですが、ヒトサラでの掲載を始めるには6万円の「初期費用」がかかります。初期費用としては安くない値段ですが、ページを立ち上げる際にプロのライターに店舗ページを作成してもらえることを考慮すれば、コストパフォーマンスは悪くありません。

SNS広告

SNS広告とは、LINEやFacebook、Instagram(インスタグラム)などのSNSの利用者に向けてSNS上に配信できる広告のことです。

SNS広告の最大の特徴は、細かなターゲティングが可能なところです。SNSの利用者データを活用して、年齢層や性別、興味・関心などのターゲティングができるため、他の広告媒体と比較して、自社の客層にダイレクトに広告を届けられるというメリットがあります。

また、SNSによってバラツキはあるものの、多くの若年層ユーザーがSNSを利用していることから、若年層の客層をターゲットにしているという店舗に向いているといえます。

ここでは、代表的なSNS広告の例を3つ紹介します。

LINE広告

LINE広告は、月間8,600万人ものユーザーが利用するLINEアプリ上に広告を掲載できるサービスです。

トークリストの最上部やLINE NEWS、タイムラインなど、ユーザーの目のつきやすい箇所に広告を配信できるので、高い宣伝効果が見込めます。

また、LINEは他のSNSと比べて幅広い年齢層に利用されていることから、若年層以外の客層の取り込みにも効果的です。

Facebook広告

Facebook広告は、Facebook上に配信できる広告です。

最大の特徴は、実名制を基本とするSNSであることを生かし、高精度なターゲティングが可能なところです。年齢や性別などの基本データはもちろんのこと、趣味・関心やライフスタイル、行動など、幅広いデータを元にしたターゲティングができます。

また、実名制であることから、広告に「いいね!」がつくと、友だちや家族などのつながりにも認知してもらえる可能性が高く、高い認知拡大効果が期待できます。

Instagram広告

Instagram広告は、3,300万人以上の国内月間アクティブユーザーを誇るInstagramアプリ内に配信できる広告です。

多くの若年層がInstagramを利用しており、若年層のユーザーにリーチしやすいという特徴があります。

また、InstagramはFacebook社の傘下にあることから、Facebookの膨大なユーザーデータを活用した細かで高精度なターゲティングができます。「カフェ巡りが好きな若者」「流行りに敏感な高校生」など、若者を中心にターゲティングをしていきたいという経営者は必見です。

Instagram(インスタグラム)広告でかかる費用は?広告の種類と出し方


飲食店向けの広告:SP広告

折込広告

続いて、飲食店向けSP広告を紹介します。

交通広告

交通広告とは、交通機関や交通施設に掲載できる広告のことです。電車内広告・ビジョン広告や、電車外(車体)広告、駅ポスター、駅デジタルサイネージなど、さまざまな手法が存在します。

出勤や通学、外出など利用率が高い鉄道の車内に広告を掲載できるため、テレビや新聞などのマスメディアに劣らない高い「接触率」が期待できます。鉄道を利用するユーザーに毎日反復して広告を目にしてもらえるという特徴から、高い認知拡大効果も見込めます。

また、店舗のロケーションに合わせて広告を掲載する路線や駅を決めれば、店舗の周辺にいるターゲットをダイレクトに集客できるため、飲食店の集客に向きます。ただし、交通機関が発展していない田舎では効果が薄くなる傾向があるため、注意が必要です。

折込広告

折込広告(折込チラシ)とは、新聞と一緒に配布されるチラシのことです。新聞を購読する高齢者やファミリー層などをターゲットとする店舗において、高い宣伝効果が見込めます。

折込広告では、クーポン付きの広告と宅配サービスを実施している店舗の広告の配信において、特に高い効果を実感できます。折込広告はインターネット広告が主流になる前から存在する広告手法ですが、「お得だから利用してみようかな」と思わせることで、今でもなお高い効果が期待できます。

デリバリーサービスを実装している店舗や普段からアプリや店内でクーポンを配布している店舗での導入を検討すると良いでしょう。

フリーペーパー

フリーペーパーとは、カフェや美容院など特定地域の店舗内にて配布する広告のことです。

店舗のある地域で認知を高めることができるのはもちろんのこと、無料なので多くの潜在顧客層に手に取ってもらいやすいというメリットがあります。


費用対効果良く広告を活用するポイント

ここまでで、飲食店向けの広告の種類を理解していただけたとと思います。次に、費用対効果良く広告を運用するポイントを2つ紹介します。

広告配信の目的・ターゲットを明確にする

広告を配信するにあたって、「目的」と「ターゲット」を明確にすることが重要です。

飲食店が広告を出稿する主な目的は、当然ながら利益を最大化することですが、新規顧客の集客に力を入れたいのか、既存顧客のリピート率を向上させたいのかでは活用すべき広告タイプが異なります。

集客効果を高めるためにも、広告を配信する目的と自店の客層や広告を届けたいターゲット層をしっかりと明確にしておきましょう。

インターネット広告とSP広告を使い分ける

冒頭でもお伝えしたとおり、インターネット広告とSP広告は、それぞれ特徴やメリット・デメリットが大きく異なります。

そのため、店舗の客層や集客目的、イベント内容などに合わせて、インターネット広告とSP広告を使い分けることが重要です。

場合によっては、異なる種類の広告を並行して出稿することも効果的です。今回紹介した広告の特徴を参考に、目的やターゲット層、訴求内容との相性をじっくりと検討して、広告を運用しましょう。


まとめ

飲食店向けインターネット広告とSP広告、そして費用対効果良く広告を活用するためのポイントについて紹介しました。

インターネット広告は、費用を抑えて始めることができるため、広告を初めて掲載するという方にもおすすめです。自社に合った広告手法を取り入れて、効果的に集客を行いましょう。

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