京都を中心に55店舗を展開する不動産界の雄が語る。
不動産会社としてRPAに求めるものとは?

目的
  • 新規物件掲載速度や正確性を上げること、お客様の来店者数を増やすことで成約数・売上の拡大に繋げたい。
課題
  • 各店舗で、社員が通常業務と並行して情報更新の作業をしているので、情報鮮度を落さないようにするための業務負荷が大きくなってしまう。
  • 人が行う作業なので、どんなに注意して作業をしていても入力ミスなどのヒューマンエラーは起きてしまう。
結果
  • インターネットの登場でお客様の獲得競争が激化する不動産業界において、正確かつスピーディーな物件情報の掲載が、多くのお客様に来店してもらえるきっかけとなることは確実。RPAを使うことで正確かつスピーディーな物件情報の掲載が可能となり、お客様の来店数や物件成約数も伸びている。今後はRPAで取得できる企業間流通サイトをさらに増やし、成約数を上げていきたいと考えています。

株式会社エリッツ

京都を中心に滋賀・大阪・兵庫で「賃貸のエリッツ」を55店舗開している株式会社エリッツ。地域に密着した鮮度の高い情報をより多く掲載したいと考えたものの、地域物件情報が掲載されている地場の企業間流通サイトはフォーマットがそれぞれ異なるため、それぞれのサイト用に自動化するプログラムを調整し物件情報を取得するRPAの開発・導入を予定されています。

今回は、代表取締役社長 佐々木茂喜様に、RPA導入に至ったきっかけや、RPAに期待することについて伺いました。

社名
株式会社エリッツ
事業内容
賃貸マンションの仲介/マンスリーマンション部門/テナント部門/FC部門/法人部門
設立
1986年10月
従業員数
217人 (2020.12.24現在)
URL
https://www.elitz.co.jp/

まずは現状の業務を教えてください。
RPAの導入前は、物出し作業にどの程度時間がかかっていましたか?

実際の作業は、各営業店舗にいる現場のスタッフが担当していました。物件の取得に携わっていたのは恐らく200名程度になりますかね。実際の店舗運営や接客ももちろん必要になりますから、当然それだけに専任で携わるわけではありません。各自が様々な業務を調整し時間を作って毎日1~2時間程度かけて更新をしていくという状態です。

手作業・目視による確認という作業で感じている問題はありましたか?

現場のスタッフが細心の注意を払って登録作業をしてくれているとは思います。でも、やはり人の手が介在する時点でヒューマンエラーというのは必ず起こってくるものだなとは感じますね。

弊社が登録している物件の総数は24,000件程あります。そのうち毎日7,800件程度が新規登録されたり削除されたり、また家賃など何らかの情報更新がされているという状況です。概ね1/4ほどの情報が入れ替わるため、社内で情報を精査する部門からは月間100~300件程度の物件情報に対する間違いを指摘されるという状況でした。

RPAで機械的に物件情報を取得し自動で入力したり、物件情報の差分チェックを自動で行うことができれば、より正確な情報をお客様に早く提供できるというのは大きな利点だと思っています。

最終的にどこまでをRPAで自動化することを目標とされますか?

我々が事業を展開している京都という土地柄もあるかも知れませんが、今でもFAXで物件情報が届くことはあります。企業間流通サイトで物件情報が本格的に提供されるようになったのは、本当にここ1年程度ですね。 現在、部分的にRPAを導入していて、今後ディップさんにお手伝いいただきながら更新頻度の高い20社程度の企業間流通サイトからの物件取得をRPA化することにしています。取り扱う物件取得のおよそ50%はRPA化することが可能となる予定です。

導入実績・価格面・不動産業界に特化
3つを満たしたディップにお願いしたいと思った

RPAを導入することは過去にも検討されていたことはありましたか?

物件の取得などの不動産業務ではなく、ワードやエクセルなどの後方支援やサイトの更新業務などを機械化(自動化)できないか?と考えて過去に他社のサービスを検討していた時期はありましたが、その際は我々が実現したいことと、できることとの条件が合わなかったので導入を見送りました。

なぜ、ディップのRPAを導入しようと思われたのですか?

不動産は専門用語などもそうですが、特殊な部分も多いと思っています。そんな中で不動産業界に特化したRPAのサービスをお持ちで、さらに他社での導入実績があったことは非常に大きかったなと感じています。

今回のRPAのシステムで他社の見積りは取っていないのですが、別のシステムで見積りをいただいた際にびっくりするような費用の見積りが出てきた経験がありました。過去にシステム開発の依頼をさせていただいた経験の中で「何となくこのくらいの費用かな?」と感覚的にわかる部分がありますし、正直システム開発の費用の料金設定というのはあってないようなものじゃないですか。

そんな中でディップさんのお見積りには費用面での納得感も大きかったですね。「実績面」「価格面」「不動産業に特化した」という3点が揃っているRPAの業者さんは少ないと思うので、その3点を満たしていたことがディップさんにお願いすることになった決め手の部分でした。

正確な情報が載っているだけで、
成約数に嬉しい変化が起こっていた

RPAの導入を本格的に考えられたのは、
やはり現場スタッフさんの負荷軽減というのも大きいのでしょうか?

結果的に業務の効率化や、残業削減、スタッフが行っている単純作業を減らすことができるということはもちろんあると思います。でも、私がRPAを本格的に導入しようと思った一番の理由は、『成約数の違い』という点なんです。

弊社では先行して部分的にRPAを導入していたのですが、それに対応した管理会社さんの物件は他の会社さまの物件よりも成約数が大幅にアップしていたことがデータで出ていました。この会社さんの物件だけ、導入前との対比で「1.4倍」ほどの成約数があったんです。企業間流通サイトから取得してきた鮮度が高く、正確な情報がサイトに掲載されているだけで成約数が上がるというのであれば、それはできる限り多くの物件データをRPAで取得していきたいというのが自然な流れでした。

今後、不動産業界にとってRPAの重要性はさらに上がっていくとお感じになっていますか?

どれだけ時代が進んでも「接客して、物件をご案内する」ことは人にしかできないと思いますし、それ自体が完全に無くなることは無いと思っています。コロナ禍もあって、テレビ電話を繋ぎながらのオンライン内見や、お店にご来店いただくことなく物件の前で待ち合わせさせていただいて2~3件内覧に行くといった接客の方法にも工夫が生まれたりもしています。

ただ、「いかにして我々のお店を選んでいただくか」という部分の競争は大きく変化してきました。昔のことを考えれば不動産業というのはお客様がお店に来ていただいた時点からがスタートで、「いかにしてお店に来ていただくのか」という部分で競争していたと思います。でも、今の時代は来店いただく随分前の時点からお客様を巡る競争は激化している状況です。物件を公開するポータルサイトに新鮮で正確な情報を掲載することで、他店ではなく私たちのお店を選んでもらう。それを実現するにはRPAは不可欠だと考えています。

他社との大きな差別化にもつながりますし、お客様に弊社店舗をお選びいただくための起点となる部分の強化という意味では、RPAが今後もより重要なものになることは間違いないと思います。

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